- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902824001
感想・レビュー・書評
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労働と音楽活動と日記。エリック・ホッファーの作品と似た印象を受けた。器用でない生き方。読了後、二週間のちECDが亡くなった。お疲れ様でした、合掌。
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3ヶ月間の日記と短い小説、本や音楽のレコメンド。
失点 in the Parkを出した翌年、アナーキストを自称しながら女性の身なりについてからイラク戦争への自衛隊派遣まで、色々なことについて考えたことを記している。
全てに頷けるわけではないけれど、興味深く読み進められた。 -
日記は良い。日々のメモから普遍的なことが立ち上がってくる。もう直ぐこの本が出て20年経つけれど、今でも気づかされる、今だから気づくことが書かれている。
本の佇まいも洒落ている。 -
周りにECDヘッズが多いので、うっかりなことは言えないのだけど、ECDの原点のようなものが書かれている日記だった。
「失点・イン・ザ・パーク」の瑞々しさ、「他人の始まり 因果の終わり」の生々しさ、こちらの二作に射抜かれた私は、なんで「ECDIARY」を読んでなかったんだろう。後悔した。ずっと前から、我が家の本棚に収まっていたのに。
たった数ヶ月の日記だけど、深く思考していく。その過程が、読み手を遠くに着地させてくれる。何気ない日々なんてものはなく、一日一日をしっかり生きている。
実際にメジャーから自主レーベルに切り替えたり、デモ活動を行っている理由が明確に書かれていた。
個を大事にしつつも、社会のなかで風が吹けば消えてしまうような個性しかもたない私は、「個として独立しているべきだと」一貫しているECDの強さにますます憧れた。
また、ECDの暮らしの小さなことから思考を膨らませていく内容は、tofubeatsの「難聴日記」にも影響を与えたことがわかる。
もし自分が日記をつける日が来たら、ECDの日記を意識しよう、と決めた。ただ、ECDのように齟齬や矛盾なく、ひたすら真っ直ぐに書き記す自信はない。 -
改めて読むと時代を超えていいこといってます。世捨て人に限りなく近い生活してるのになぁ。これがストリート・ワイズってもんだろう。
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文章に人間性が
表現されている感じを
久々に味わった。
たまーに読んでは考え方を探る。 -
面白かった。なんて素直なんだECD!
ECDって、ミュージシャン・小説家・運動家・色んな側面があるけど、ECDはやっぱりECDで、思ったより歳いってる。
この本の上で、ECDはアナーキストで、ちょっとガンコな親父、何にでも答えてくれるいい兄貴。そして他人がECDに抱くイメージに囚われないよう、言葉と行動で上手に立ち回る。
日本語ラップの本が読みたくて読んだのだけど、読みながらECDはかなりイリーガルな人だと思った。
ラッパーで唐十郎が好きなんて、他はそうそう思い浮かばない。でも、いとうせいこう直系だと思うと、そんな不自然ではないのか。むむむ
2004年当時の空気も懐かしい。そうそう小泉政権がねー。イラクの拉致事件がねー。2ちゃんねるがねー。いちいち頷きながら読む。笑 -
2009/10/31購入
2010/8/8読了 -
ラディカルやな〜
この本読んでて、イラク人質事件の頃の気持ち思い出した。
自己責任って言葉がほんと居心地悪いな〜とか、
でも高遠さんの「アゲ〜イン!?」って言い方やな感じやったな〜とか、
でもそれはマスコミの見せ方やったんよな。