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- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784902835076
感想・レビュー・書評
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主人公高津茂之は小学4年生。一つ上の俊之と一緒に少年野球チーム「ラッキーパールズ」のメンバーとして、野球に明け暮れる生活を送っていた。
ある日グラウンドで出会ったのは、大人の監督に率いられ、揃いのユニフォームを着た「キングス」。二チームの試合が始まる。
1回の裏から9回裏まで詳しく経過を追いつつ、間にもう五十六歳になって少しくたびれた茂之の回想が挟まる。当時の子供たちの遊び、生活状況、団地の様子、一クラス56人だったなど。そして、外に仕事場のある父はたまにしか帰ってこなかったこと。実はよその女と暮らしているのだと兄が教えてくれたことなど.
回想により時代をよみがえらせ、少年時代の甘酸っぱい思い出に浸るのはいい。しかし試合が長すぎる。これだけの頁を費やすほどの試合とは感じられず、冗長になっている。それに対し、時代の描写は途切れ途切れで、しかも短い。
わたしは作者と年齢が近いので、当時の状況はだいたいわかる。試合部分を切り詰め、当時の回想をもっと詳しく読みたかった。
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ユニフォームもそろわないたった9人の草野球チーム・ラッキーパールズと、「コドナキング」のキング氏率いるキングスの試合。合間にラッキーパールズのメンバーたちのエピソードが語られる。
キング氏の横暴さが目に余る。
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