ママまた離婚するの! ? 離婚家庭で育った子どもの気持ち

著者 :
  • 東京シューレ出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903192215

作品紹介・あらすじ

私のママは3度の結婚と3度の離婚をした。離婚や再婚を考えたり悩んだりしている、ママ・パパへ。子どもの立場から具体的にアドバイス。親子関係をよくするためのメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  •  子連れ離婚について、子供の目線から語ってる本。著者自身の母が3度離婚し、3度再婚しているらしい。親目線で書かれている本はあるけれど、珍しく子供目線の本

  • 離婚、再婚の問題を子供の視点から考えた本

    著者の個人的な体験を大人になってから振り返っている点では必ずしも一般化出来ない部分もあると思って読んでいたが、特に女の子については一般的に敷衍できそうな部分も意外と多かった。気づかされる点の多かった良い本だと思う。

    多感な時期の楽しくない体験を文章にするのは決して愉快な作業ではなかったはずだが、よくぞここまでまとめた。著者のこれからの活動に期待したい。

  • ひとり親家庭や再婚家庭、そのような家庭の子どもの支援をしておられるNPO法人WINKの理事長新川明日菜さんの著書です。

    3度の離婚と3度の結婚をした母を持った子どもが、何をどのように感じるのか、何が悲しいのか、親がどういう言動を取ると嬉しいのか、などについて、新川さん自身の経験を踏まえて描かれています。

    また新川さんがそのような境遇で成長する中で、何をどう考え、最終的にNPOでひとり親家庭の子どもの支援をするようになったかについても書かれています。

    すごく悲しかっただろうし、辛い思いもしただろうし、大変な目にもあっただろうけど、この本を読んでいて救われるのは、新川さんがとても明るく、あっけらかんと書いておられることです。明るく自分の人生を振り返れたからこそ、冷静に客観的に自分とお母さんとの関係を分析的に説明できるんでしょうね。

    全3章あるうちの第2章は、「離婚を経験した子どもの気持ち」や「離婚を経験した子どもから(親に)伝えたいこと」などの、具体的なアドバイスがたくさん書かれています。

    例えば、『子どもは大人以上に頑張っている 母をほめる前に私をほめて』だとか、『「お母さんを守ってね」は 子どもが弱音を吐けなくなる言葉』、『子どもにとって異性の大人のふれあいは必要 外部の力を借りながら』など、どれも非常に具体的・現実的で、参考になるのではないでしょうか。

    本書に書かれていることで、私が特に印象に残った点は、次の3点です。
    ・離婚していようがしてまいが、親子関係を良くも悪くもするのはやはり、「コミュニケーション」
    ・親が離婚して親子関係がうまくいかなくなった場合でも、祖父母が子どにしっかり関わり、安定した居場所だと、子どもは変な道に走らないで済む。(必ずしも祖父母でなくて、安定的に見守ってくれる大人の存在でもいいのかは、著者に聞いてみたいところ)
    ・母子家庭の場合、子どもにはやはりお父さんが欲しい時もあるので、疑似体験でもお父さん的存在がたまにあると良い
    ・自分の人生経験を活かして社会的起業をしようと思っても、やはりそんな簡単にそれだけで食べていくのは困難であり、事業のフレームワークをよく考えることが大事。

    知り合いの本だからホメるわけではなく、とてもいい本だと思います。ひとり親家庭の保護者さん、そういう環境に育った方、ひとり親家庭に関心のある方、親子関係に関心のある方にお勧めです。

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著者プロフィール

 1988年1月20日生まれ・現在23歳
 生まれてすぐに両親が離婚。母子家庭生活を経て、4歳で母が1度目の再婚。7歳で弟が生まれ、間もなく2度目の離婚。その後15歳まで母の新しい彼氏(事実婚)と同居生活を送る。17歳で母が3度目の再婚。現在は母と弟(14歳)、継父とその娘たち(6歳、17歳)で構成するステップファミリーの一員。

「2011年 『Q&A 親の離婚と子どもの気持ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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