シナリオ構想力 実践講座

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903241784

感想・レビュー・書評

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  • 『シナリオ構想力 実践講座―ケースで学ぶ問題解決の手法』

    コンサルタントの 生方正也 氏の著書です。

    本書の内容は、以下のようになります。

    インプットから質の高いアウトプットを生み出す。
    そのために成果物をブラッシュアップしていく姿勢が大事になります。
    その技術こそがシナリオ構想力であり、以下の5つの技術から構成されています。

    ①俯瞰の技術
    ②情報化の技術
    ③骨格を作る技術
    ④統合の技術
    ⑤伝える技術

    ある会社の組織の現状をまとめ対応策を提言するというケーススタディを通して、上記の5つの技術を解説していきます。


    【本書で学べる・考えること】

    ・ビジネス上の定石を使いこなせない理由
    ・価値の高い成果物とは
    ・シナリオ構想とは

    ①俯瞰の技術
     テーマと特性
    ②データを情報にする
     ・具体性をもとにした情報化
     ・立ち位置をもとにした情報化
     ・全体~部分をもとにした情報化
    ③シナリオの骨格をつくる
     ・骨格となる要素の抽出(因数分解、プロセス化)
     ・各要素の関係を把握する
     ・各要素を組み立てる
    ④統合の技術
     ・情報を骨格に当てはめる(共通点、独自性のバランス)
    ⑤相手に伝わるように成果物を仕立て上げる
     ・受け手を理解する
     ・伝える内容に優先順位をつける
     ・伝えたい内容が伝わるように工夫する(時間、状況、ツール、人、場所)
     ・説明のストーリーを決定する


    読んでみての感想です。

    各ステップ毎に丁寧に解説されており、一連の流れを理解しやすいです。
    ③シナリオの骨格を作るや④統合の技術は、とりあえず手元にあるデータに合うように組み立てがちなので、ココはシビアにやらないといけないなと再認識しました。
    最重要なのが、最後の⑤相手に伝わるように成果物を仕立てるというポイントです。
    評価するのは、受け手という前提を意外と忘れがちになってしまうことや、相手を理解し、いかに伝えるかによって結果が大きく左右されてしまうので、成否はココにかかっていると言っても過言ではありません。

    全体的に良くまとまっており、平易な表現でわかりやすく、地味ですが良書だと思います。
    この本のポイントを押さえるだけでアウトプットの質が大きく変わると思います。

  • コンサルワークの具体的な流れがイメージしやすい。

  • 改善に必要な段取り、心構え、注意点について細かく書いています。
    書いていることは当たり前のことのように思えるものもありますが、見落とされがちなものも多く挙げられています。

    例題で「組織力を強める、会社の強みを生かす」にフォーカスしているので同じような課題を持つグループには参考になるかと思います。

  • テーマとはデータの切り口。データで説明をしようとしているものがテーマ。何に利用するのかを明確にする必要がある。
    目的に応じて、テーマの範囲と角度を決めることが必要だが、柔軟にテーマよ範囲と角度を変えることでいろんな活用ができる。
    データの項目は特性。
    テーマと特性を明確にすると、情報が整理できる。

    詳細を追加で調べる際は、テーマを意識するといい。

    データを情報化するとは、概念化すること。事実⇨データ⇨情報。
    情報は具体性の水準とポイントを絞ることが大切。

    情報化は、特定の人にだけ意味のある情報にしないとだめ。Aさんは大変だ、みたいなのは意味ないし。どの立ち位置(特性)で考えるか。特性は細かい括りで見る。

  • 情報収集の加工の仕方がよくわかる
    『思考の整理学』の具体例版としても良いかも

  • 社内の人事制度改革をモデルに、問題解決&課題解決をシナリオを構成しながらの達成する方法を紹介しております。

    コンサル向けの本かな。

  • 流し読みして終わった

  • 08056

    生方さんの本。

    数年前、この方のクリシン(クリティカルシンキング)を受講した。

    この本で書かれているシナリオとは、シナリオプランニングの
    ことではなく、人がインプットしてからアウトプットするまでの
    一連の考えの流れを「シナリオ」と呼んでいる。

    新たな気付きがあるかと思ったんだけど、残念ながらほとんどなし。


    途中から、社会人3年目くらいまでの若手に読ませる本か
    どうか判断するための流し読みになってしまった。
    (中盤以降はじっくり読んだのは数箇所だけ)


    クリシンを学びたて位の論理思考力の人にはいい本なのかもな。
    というのは、いろいろと手も動かしながら考えられるように
    なっていて、それをじっくりこなせばインプットからアウト
    プットまでの一連の流れについてはこなせるようになりそうだから。


    一方で、もう論理思考に関して改めて学ぶ必要がない人には
    物足りないし、冗長に感じるだろう。
    もう少し高いレベルでインプットからアウトプットまで
    こなしているはずなので、書いていることが当たり前と思うだろうな。


    少し期待が高すぎたのかも。


    お値段も高いし・・・
    若手に買わせようか悩むよ。

  • 買ったかも?

  • データ・情報を加工して最終成果物にくみ上げるための流れ=シナリオの構想の仕方、シナリオに沿った進め方について書いた書籍。コンサルティングでも業務改革を行う際には参考になる考え方だと思う。[2009/06/07]

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著者プロフィール

東京大学文学部卒業。日産自動車にて、取引先部品メーカーの経営分析・指導を担当。ウイリアム・エム・マーサー(現マーサー ジャパン)にて、人事制度改革、組織変革等のコンサルティングに従事した後、グロービスを経て独立。現在は、人材開発、組織変革に関するコンサルティングに携わると同時に、ロジカルシンキング、情報活用術、仮説思考などの分野の指導、著作活動を行っている。
著書に「仕事を『一歩先』へ進める力」(実務教育出版)「ケースで学ぶ問題解決の手法 シナリオ構想力実践講座」(ファーストプレス)、「ビジネススクールで身につける 仮説思考と分析力」(日本経済新聞出版)、「図解で学ぶビジネス理論 人と組織編」(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。

「2018年 『仕事の悩み 問題解決』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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