- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903267524
作品紹介・あらすじ
今、知りたい「民芸」のすべて。柳宗悦が民衆的工藝と名付けた、暮らしの美を再発見するために。濱田庄司、河井寛次郎、富本憲吉、バーナード・リーチ、黒田辰秋、棟方志功らの代表的作品も多数収録。後半では、民芸運動の眼を持つ選者たちによる、「新しい民芸」を約50点提案。
感想・レビュー・書評
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なんとなく、私の好きなものは「民芸」と呼ばれる物たちなのかな…と思い、まず手に取りました。教科書とありますしね(笑)
そも「民藝」とはなんぞや、ということをざっくりと、初心者向けに教えていただけました。
曖昧で感覚頼りの部分は多々あるけれど、そこがまた芸術らしく自由でゆったりとして、今もなお愛される所以なのではないかなと思ったり。
民藝運動当時の物の他にも、現代の方々の選んだ民藝品もあり、「あ!なんか…わかるぞ…!」と感覚的に納得できます。
入門には良い本。
ひとつ思ったのは、当時の民藝運動に女性が居たらどうなったんだろう…ということ。(時代柄もあると思うけど…いたのかな?)
現代では女性の「かわいい」や「おしゃれ」という感覚が強い気がしますし、現代版の紹介ページにはしっかりいらっしゃいます。
民藝についてももっと知りたくなったし、これからの時代の民藝も気になりました。 -
民芸ではなく「民藝」と著者は書いている。私も「民藝」だと思う。
民藝に行き着くまでの流れ、そして現代に置ける民藝ブーム?までの事が分かりやすく書かれている。その柳宗悦などが目指した、求めた民藝というものの見方からの新たな民藝というものを取り上げている様に思えた。
手仕事を加えた「様の美」の美しさ。
芸術や美術とは又違う鑑賞ではない機能性を併せ持つ「美しさ」という事だろう。
使い手の美意識によってそれは用途を超えて美術品?にも成り得る...
。生活の身の回りに機能だけではない+αの美を併せ持ったものに囲まれて暮らす事は、それだけで豊かな時を過ごせると思う。
納得の一冊 -
この本のいいたいことの2割も理解できてないと思う。
でもとっかかりがいろいろできた。よかった。
審美眼が欲しい。 -
前々から少し気になっていたのだけど、先月の岡山旅行の大原美術館でまとまった民芸展示を見、さらに先日、鳥取の民芸館で皿を三点購入し、民芸に目覚める。
日本画をスーと見れるようになったのは二十代半ばで、その時の感覚と似ている。毎年好きなものが増えてうれしい限り。
思想としての民芸を扱ったもので、いわく「使いやすく安価なものの中にも美が宿り、それを目により見出す」というもの。といってもそれに限定されないが。そしてまだまだ奥が深そうで、ムーミン、吉野朔美、堀江敏幸に続き今年そのジャンルの本にはまりそうだ。教科書と言うだけにもちろん導入として。 -
あたらしい教科書シリーズ第十一弾。柳宗悦らが提唱した民藝運動の流れと、今に生きる作品についての説明が書かれている。