インターネットと人権侵害 (匿名の誹謗中傷 ~その現状と対策)

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  • 武蔵野大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903281278

作品紹介・あらすじ

名誉毀損、侮辱、信用毀損、脅迫、さらし、ネットいじめ、児童ポルノ、ハラスメント、差別…など、現在、インターネット上で行われているさまざまな人権侵害について、その実態と対策をやさしく解説しています。

感想・レビュー・書評

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  • 547.4833||Sa

  • p143の解説には驚いた."仮に請求した損害賠償金が認められ,裁判所から支払い命令が出たとしても,まだ終わりではない.実際に支払いが実行される保証はないのだ.(途中省略) さらに理不尽なことに,加害者に十分な収入と資産がありながら,支払いを拒否した場合でも回収できない.裁判所の支払い命令には強制力がないからである.裁判所は損害賠償金額を決めることはしても,支払いの実行までの責任は負わない.(2ちゃんねるの例をあげて) 「損害賠償金の不払いは法律に違反しない」として,支払いを放置するという姿勢でいる(管理人のひろゆき氏も「支払わないことは法律違反ではない」と公言している)."
    おかしなことだ.損害賠償金を払う必要がないことを多くの人が知ると,どういうことになるのだろう.法律の見直しが急務だと感じた.

  • 帯文:”名誉毀損・侮辱・信用毀損・脅迫・さらし・ネットいじめ・児童ポルノ・ハラスメント・差別…ネットはなぜ人を不幸にするのか?”

    目次:第1章 ネット社会の現状、第2章 ネット上の人権侵害、第3章 ネット時代の法整備、第4章 ネットトラブルへの対処法、第5章 法的な手段、第6章 社会の取り組み、第7章 安全・安心のネット社会へ、あとがき、付録

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著者プロフィール

佐藤佳弘(さとう よしひろ)[第7章]
株式会社情報文化総合研究所代表取締役、武蔵野大学名誉教授。1974年東北大学工学部卒、1999年東京大学大学院工学系研究科修了(学術博士)。富士通、東京都高等学校、NTTデータ、武蔵野大学を経て現職。ほかに早稲田大学大学院非常勤講師、総務省自治大学校講師、東京都人権施策に関する専門家会議委員。主な著書に、『インターネットと人権侵害』(2016年、武蔵野大学出版会)『ネット中傷 駆け込み寺』(2021年、武蔵野大学出版会)など。

「2022年 『テクノロジーと差別』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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