石塚元太良 1977年生まれ、東京都出身・在住。
パイプライン、氷河、ゴールドラッシュなどを特定のモティーフとして独自のランドスケープを世界中で撮影するスタイルは、コンセプチュアル・ドキュメンタリーとも評され、ドキュメンタリーとアートの間を横断するような手法で、時事的な話題に対しての独自のイメージを提起している。近年は、印画紙による立体物や、多層に印画紙を編み込んで制作するモザイク状の作品など、写真が平易な情報に取り込まれているSNS時代の写真表現における、空間性の再解釈を促すような作品を制作している。2004年日本写真協会賞新人賞、2014年東川写真新人賞を受賞。2011年には文化庁在外芸術家派遣員としてフィンランドで滞在制作を行う。 2022年には「Domani・明日展2022-23(国立新美術館)」にも参加予定。
本作品集では、廃業したガソリンスタンドを同じフォーマットで撮影し続けている最新シリーズを発表する。群馬県内でスタートした同シリーズの撮影は全国的な展開をみせている。
「2022年 『潜在景色』 で使われていた紹介文から引用しています。」