『食べない心』と『吐く心』を越えて -摂食障害から立ち直る女性たち-
- なのはなファミリー出版 (2007年11月11日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903832005
感想・レビュー・書評
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摂食障害当時者のグループホームである「なのはなファミリー」の取り組みを紹介した本。当該施設での取り組みをいろいろと具体的に紹介しているのだが、正直、いいことだけを書いている印象。失敗例について少しも記述がなく、みんなこの施設で摂食障害を克服して帰っていくと断定して書いている。かといって何をすれば回復に向かうことができるのかについては施設内での取り組み以外の部分で本質的な記述は特になく、結局自施設の宣伝の域を出ない。
本書中にはわざわざ「宗教ではないので・・・」などと書かれているが、まったく宗教団体の勧誘本と同質の本であるといえる。
摂食障害の当事者や家族たちはわらをもすがる思いで不安な日々を過ごしている。そんなときに本書を手に取り、この施設を盲信するようになっては危険だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示