- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903908335
作品紹介・あらすじ
敏腕編集者、会社大好き、そんな著者が思いもよらぬ退社。その一カ月後、ガンを宣
告され、突然闘病生活が始まる。
「まさか自分が坊主になろうとは。起きてマクラが髪の毛だらけで真っ黒だったあの
朝のことは、生涯忘れないだろう」
何も「ない」日々のなかで見えてきた「これから」の生き方。頑張りつづける全ての
現代人に捧げる渾身のエッセイ。
感想・レビュー・書評
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乳がんとの戦いの過程を描く。
自分らしく、自分が思うように立ち向かいながら、前向きに。
抗がん剤を終え、自分らしく生きていることが良いと思う。
ガンの闘病というと、重々しい部分がたくさんあるけれど、著者の行動は、サバサバした感じを受け、読了感も爽やか。
でも、すこーし(少しか?)、自然治療的な方向を信じている感じもあり、そこに違和感を感じたが、自分もその立場になったら、そちらの方向に行ってしまうのだろうなーという気も否めない。
どこかに原因を求めたいのかなと。
ただ、標準治療をしっかりこなされていたので、そこは安心というかなんというか。
やはり、標準治療は大事ですから。 -
ノンフィクション
病気
身体 -
916
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乳がんとの闘いを淡々とさらりと書いている。
愚痴っぽくなく、常に前向き。
そしてこれからもずっと病と共に生きていく強さを感じた。 -
1965年生まれの山口ミルコさん、角川書店、幻冬舎の編集長時代は都心に住み高級外車に乗ってGI値の高い食事を好みハイブランドのスーツを着ていたとか~。2009年会社を辞めて間もなく乳癌の告知を受け突然の闘病生活に。抗癌剤は共倒れ戦法、その力は強力、2wで脱毛が開始しその後3wで毛も生えていない生まれたての子供のようになったと。自分の感覚で抗癌剤治療は途中でやめた。やめて1年半、「湯船に浸りながらゆらめく陰毛を見つめている。人体のふしぎ、生命のふしぎ。いったん私の全身から絶滅した体毛がふたたび芽生えている。 毛の復活とともに、私はちょっとやる気になってきた。」山口ミルコさん、自分の身体感覚が一番の主治医であるということを癌治療で学んだそうです!
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闘病生活の話。
こういうのは苦手なのだが、一気に読めた。著者の前向きさに救われる。 -
一気読み。淡々と書いてあるけど引き込まれる。
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がん闘病記というより、もっと大きいものを見せられた気がするエッセイでした。
「すべてを気にして憂鬱になることはない。『私は私』。そう思っていればよい」と書ききってしまう強さにただただ圧倒されました。
単純な強さではなくて、病気が発覚したときの絶望感や、想像を絶するような治療の辛さが内包されてのこの言葉だと思うと、胸に迫るものがあります。
病気なんて意識したことのない若い人こそ、読むべき1冊。 -
抗がん剤治療の、苦しさが生々しい。普段から、健康第一の気にさせるお話でした。