- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903993355
作品紹介・あらすじ
明治・大正・昭和、大観光時代から現代、日本が熱狂した「パノラマ」の誘惑。近畿圏、東京・横浜~四国・九州。。。全国各地の鳥瞰図をオールカラーで収録!
明治36年(1903)、ライト兄弟による人類最初の動力飛行機が大空を舞った。その10年後、ある日本の絵師が1枚の鳥瞰図を発表した。のちに「大正の広重」と呼ばれることになる 吉田初三郎である。初三郎の登場をきっかけに、やがて日本に空前の鳥瞰図ブームが訪れる。遊覧旅行の世界的な流行の波にも乗り、列島を空から見下ろす鳥瞰図は人々の心を広大なパノラマへと解き放った。空前の鳥瞰図ブームはなぜ起きたのか。20世紀日本の風景や社会を色濃く反映しながら発展していった、鳥瞰図というメディアの魅力を読み解きます。
感想・レビュー・書評
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地図を見ると、出掛けたくなっちゃいます。。。
140BのPR
明治36年(1903)、ライト兄弟による人類最初の動力飛行機が大空を舞いました。その10年後、ある日本の絵師が1枚の鳥瞰図を発表した。のちに「大正の広重」と呼ばれることになる吉田初三郎です。初三郎の登場をきっかけに、やがて日本に空前の鳥瞰図ブームが訪れます。遊覧旅行の世界的な流行の波にも乗り、列島を空から見下ろす鳥瞰図は人々の心を広大なパノラマへと解き放ちました。
空前の鳥瞰図ブームはなぜ起きたのでしょうか。その背景には、飛行機の登場の他に、鉄道路線網の発展とそれが可能にした旅行ブーム、博覧会の流行など、さまざまな要素がありました。つまり、鳥瞰図は20世紀日本の風景や社会を色濃く反映しながら発展していったメディアなのです。
また、空から見下ろす=鳥瞰するという手法は、鉄道路線図・交通案内図など隣接するジャンルに取り入れられ、互いに影響し合いながら進化し、領域を拡大していきました。こんなところにも鳥瞰図が使われているのかと驚くほど、その用いられ方には豊富なバリエーションがあります。
東京・横浜・名古屋、大阪といった大都市を描いた鳥瞰図はもちろん、伊勢や島根・広島などの観光地も含め、北は北海道から南は長崎まで、この本では日本全国のさまざまな鳥瞰図を紹介しています。図版点数は約100点。まさに盛りだくさん、見ごたえたっぷりの内容です。
https://140b.jp/blog3/2018/06/p2528/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前に『日本の観光』を読んだときも思ったけれど、鳥観図って見ていて飽きない。楽しい。特に大正とか昭和初期とかの時代のものは。なんでかな。多分、まったく知らない土地ではないけれど、だけど自分が知ってる今の土地と違うから、なんだろうな。欲を言えば、もう少し図版が大きく、細かいところまでしっかり見れたら良かったな。
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鳥瞰図と言ったら吉田初三郎。
世界各国に色々な鳥瞰図があるけれど、日本は吉田初三郎が先駆者。
鳥の眼になって描かれる地図には、夢がある。
初三郎は現地を緻密に踏査し、文化背景も勉強した上で描いている。だから他と違う。
思わず熱くなっちゃうほど、鳥瞰図って…良い!!
今だからこそ、地図を眺めて旅した気分になるのって幸せ。 -
2021京都外大図書館プロジェクト Library Explore Mission(L.E.M.)学生選書
京都外大図書館所蔵情報
資料ID:649355、請求記号:291.038||Hon -
古地図マニアの人はもちろん
鉄道好きの人やイラストマップ・カーナビを作成する人にも
参考になる本だと思います!
自分は住んでいる地域の歴史もわかって面白く読んでいます
勧めてくれた家人に感謝
吉田初三郎に関する著者のコメントもお茶目(^^)
地図を眺めていると時間を感じない
いろんなストーリーが見える
ただ図板が細かくて目が疲れてしまうので
さらっと眺めるだけなのが惜しい(^^;;
先日ギャラリートークをお聞きした青山大介氏の事も載ってました! -
吉田孫三郎の鳥瞰図をまず大きく取り上げて、その魅力やなぜこの時代(大正から昭和初期にかけて)に鳥瞰図が注目されたのかが解説される。多くの鳥瞰図がカラーで紹介されていて、それを眺めるのも楽しい。そして江戸時代の浮絵から現代の鳥瞰図までの、いわば歴史の解説もある。特に地図が好きなものにとっては楽しい本。
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後半はちょっと散漫に感じたが、いろんなメンバーからの分析があり、大層かしこくなったような気がした
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吉田初三郎を中心に五雲亭貞秀と石原正(と現代の青山さん)を紹介。図版が小さめなのが残念。鳥瞰図をじっくり眺めてみたかった。