ユナイテッドピープル 「クリックから世界を変える」33歳社会起業家の挑戦
- ナナロク社 (2009年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904292037
感想・レビュー・書評
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「人と人をつないで世界の課題解決をする」をミッションとする「ユナイテッドピープル株式会社」の代表・関根健次さんの事業立ち上げに関する伝記のようなもの。
文章は読みやすくて、2時間もあれば読み終われる。
内容としては、若者が旅先で出会った世界の現状に心を動かされ、事前活動的なビジネスをインターネット上で始めるという、今の時代にはよくある話だけど、事業内容が面白いなと感じた。
というのも、なにか一つのサービスだけを起こすのではなく、上記したビジョンを達成するための会社を起こし、それを一つのブランドにして、目標達成に必要な事業を、様々な段階で行なっているというのが、珍しいなと感じたのだ。
まずは、行動を起こすために「知ってもらう」必要があるということで、現状を伝える映画配給事業を行ったり、旅先の若者に現地の特派員となって実情を伝えてもらうための支援なんかを行なっている。
そして、現状を知って行動を起こしたくなった時に、その思いをすぐに形にできるような募金サービスや署名支援サービスも行なっているのだ。
こんな風に、何か目標を達成ししたいと思った時に、一つのサービスに全てを集中させるのではなく、それぞれを適した形の別のサービスにして、運営会社という母体を持ってミッション解決に挑むというスタイルが、機能的で「いいな」と感じた。
加えて、「旅人を職業にする」バドラーというスタイルや、ワンクリック募金をウィンウィンの関係にする事業など、理想だけではなく、それをビジネスとして維持できる形にしたのもこれまた機能的で素晴らしいと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クリック募金の仕組みを立ち上げた人の原体験と事業立ち上げ、運営の奮闘記。サクッと読める本。ガザ地区で出会った少年の一言をきっかけに、熱い思いを持って進む姿、折れそうになってもまたゴールに向かっていろいろな方向からアプローチしていく姿は勉強になった。
クリック募金はどんな仕組みで誰が始めたのか知らなかったが、この本を読んでもっと自分も参加したいと思った。
2016.3 -
タイトルがいい。読みやすいけど、若さって新緑だというインパクトが一番強いかな?
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1度お会いしたことがあるけど、すてきな人だったなぁ。もっといろいろお話聴きたかった。
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まさしく「原体験」って感じの社会起業家の話のよう。こちらもtksおすすめ本でレビューだけチェックしました。全体の話じゃないけど2年生気になる人は。
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今年ぜひ、読んで欲しい一冊。
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「What is your dreams?」
何の気なしに関根氏がパレスチナのガザ地区の少年に質問すると、
「僕の夢は爆弾の開発者になって、
できるだけ多くの敵を殺してやることなんだ」
この重たい現実を、どうにかしなければならないと関根氏は、
戦争をなくす、平和を構築する。関根健次としてなにができるか。
お金儲けのための仕事ではない。人のために、世界のためになる仕事。
子供たちが子供らしい夢を見られる、平和な未来を作る仕事。
ということで、「イーココロ!」を立ち上げ、泥まみれになりながらも
熱い想いで突き進んでいく記録です。
自分にできる本当の仕事とは何かを考えさせられます。
かなりのパワーをもらえるのでぜひ! -
学生の頃初めての海外でベトナムで受けた衝撃を思い出した。日本人は忘れがちだ。日本が恵まれていることを。
本で登場する、ヨルダンの警備員の言葉「日本は民主主義やし変わるチャンスめちゃあるやん。」日本人は夢見れる環境があって、彼らの分も世界を良くする使命がある気がする。だから、日本人は過労気味なのよと。
また、普通なら諦めるところを熱意で継続する根気ってものが、私の会社での事業にも必要だなと思う。ネットの世界は、反応が早い分だけ諦めも早い。この本で熱意や覚悟がいかに大事かわかった。 -
困難にもめげずに、突き進まれたのは素晴らしい。ぜひ、市民がチカラを合わせて世の中を変える社会にしでいきたいと思います☆
2011年6月7日読了 -
クリックから社会事業の仕組みをつくる社会起業家の話。パレスチナの原体験とハードワークから体調を崩したことがきっかけ。