耳を葬る (新しい韓国の文学 9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904855201

作品紹介・あらすじ

韓国ドラマや映画好きの人におすすめの詩集!
情の世界が故郷の風景と一緒に唄として聞こえてくる。詩人は自分の故郷である全羅道の匂い、風、色、人々を韓国郷土詩人許炯萬(ホ・ヒョンマン)の暖かいポエムとポエジーの世界がリズム感たっぷりでうたわれています。

【「愛について」(抜粋)】
愛とは思いの分量である。
波打つけれど溢れない思いの海。光り輝く思いの山脈。悲しい時は限りなく深くなる思いの井戸。幸福な時は花びらのように戦慄する思いの木。
愛とはからっぽの魂を満たすものである。今日も夕暮れの窓辺に座り明けの明星を待つ人よ。明星が輝けば静かに夢見る人よ。

感想・レビュー・書評

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  • ノーベル文学賞をボブ・ディランが受賞したが(もうだいぶ前のことだが)、正直に言ってしまうと、自分はイマイチ「詩」というものの楽しみ方がわからない。(「詩」と「歌詞」はまた別のものだという議論は一旦置いておいて)
    そんな自分でも印象深い詩人は谷川俊太郎で、やはり彼は別格なのだと思うのだけれど、それ以外の詩はなんだか読んでもするすると流れていってしまうのだ。
    なおかつ翻訳したものなどになると、その土地の風土や韻律などさまざまな制約があり、実際どれだけ味わいが伝わって来るものなのかわからない。
    というわけで前から気になっていた『新しい韓国の文学』シリーズを、図書館でたまたま見かけたこの詩集から読み始めたわけだけれど、うーん、筆者来歴に書いてある輝かしい経歴に見合うだけの中身があるようには、自分には伝わってこなかった。
    できれば他にも色んな人の詩を読んでみて、面白さがわかるようになると良いのだけれど。

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著者プロフィール

1945年、全羅南道順天市で生まれる。
中央大学国文科卒業。
1973年『月刊文学』に「冥婚」を発表して創作活動を始め、処女詩集『清明』以来、韓国詩壇において「叙情の嫡子」と言われる重鎮である。
40年間の詩歴において、叙情の絶え間ない深化を通じた自己省察と生命思想、他者発見の詩学を見せ続けており、特に言語の触覚が鋭利だ。詩集『燃える氷』(2013)を始め、『陰という言葉』『始発電車』『魂の眼』など十四冊の詩集を刊行し、活版詩選集『陰』、評論集『詩と歴史認識』『永郎 金允植研究』ほか、多数の著書がある。
 韓国詩人協会賞、永郎詩文学賞、月刊文学東里賞、順天文学賞、光州芸術文化大賞、全羅南道文化賞(文学)、など多数受賞。

「2013年 『耳を葬る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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