広場 (CUON韓国文学の名作 1)

著者 :
  • CUON
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904855836

作品紹介・あらすじ

朝鮮半島にある二つの国家。朝鮮戦争停戦後、釈放捕虜となった李明俊は、腐敗した南に留まることも硬直した北への帰還も拒み、第三国行きを希望するが――。
分断された社会の本質に迫り、その対立の狭間で葛藤し続ける人間を描いた、世紀を越えて読まれるロングセラー小説。

感想・レビュー・書評

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  • CUONの本は『新しい韓国の文学』シリーズをこれまでいくつか読んできていて、すごく良かったので信頼して、今回この『韓国文学の名作』シリーズが刊行されてどういうのなのかなと楽しみに読んだ。のだけれども、うーむ、正直少々難解だったかな……。場面や時間が割合慌ただしくころころ変わるのが辛かった。
    〈韓国最高の小説〉にも選ばれているらしいんだけど、これはやっぱもっと土着的な空気みたいなものを肌で理解していないと入り込めない部分もあるように感じた。
    ただ、終盤の迫り来る文体はお見事。素晴らしい。
    とりあえずこのシリーズはもう少し読んでみよう。

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著者プロフィール

1934年(公式な出生記録では1936年)、咸鏡北道会寧に生まれる。
ソウル大学法学部中退。
1959年「グレイ倶楽部顛末記」と「ラウル伝」が『自由文学』で推薦され、小説家として認められた。1977年から2001年5月までソウル芸術大学文芸創作科教授として在職し、作品執筆と後進養成に力を尽くした。
主要作品に、『広場』『九雲夢』『灰色人』『西遊記』『総督の声』『話頭』などの小説と、戯曲集『昔々、フォイフォイ』、散文集『ユートピアの夢』『文学とイデオロギー』『道に関する瞑想』などがある。
東仁文学賞(1966)、韓国演劇映画芸術賞戯曲賞(1977)、中央文化大賞芸術部門奨励賞(1978)、ソウル劇評家グループ賞(1979)、怡山文学賞(1994)などを受賞。
2018年7月23日没。

「2019年 『広場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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