- Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905015727
作品紹介・あらすじ
バレエがだいすきなねこ、ピンキーの仕事はネズミとり。
でも、ピンキーはネズミがこわくて……。
小さな黒ねこが、自分にしかできないことを見つけるおはなし。
『バレエシューズ』などで人気の作家、ノエル・ストレトフィールドと、
「ニューヨーカー」などの挿絵で活躍した画家、スザンヌ・スーバによる愛らしく美しい絵本。
感想・レビュー・書評
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ピンキーは、美しい黒猫。自分でもそれを知っていて、いつも身だしなみに気を配っていた。粗末な食べ物には手を付けずアイスクリームはピンクでないと口にしない。
そんなピンキーの心配事は、バレエ団をクビになること。ピンキーはバレエ団のネズミ取りとして雇われていたのにネズミが怖くて役目を果たしていなかったのだ。
しかしピンキーはバレエが大好きで、見る目も確かなのは周知だった。
そんなある日、新作公演会の前日、すばらしい仕上がりの最後のリハーサルの最中、悲劇が起こる。主役の足元をネズミが走り抜けたため、彼女は倒れ負傷してしまったのだ。
ピンキーは解雇され泣いたが、代役に抜擢された少女もリハなし本番に泣いていた。そこでピンキーはいいことを思いつく。
ネズミ捕りが苦手な猫ピンキーが、自分の好きを活かしてバレエ団の役に立つ物語。
******* ここからはネタバレ *******
ネズミ捕りが苦手な洒落者の猫が、自分の好きなバレエで活躍し、(きっと)居場所を取り戻す物語です。
ありがちなテーマですが、ネズミ捕りを猫にさせるなんてとっても古い時代のお話ですよね。
原書の出版は2019年。
ですが、きっとこれは復刊ですね。
1951年に発刊されたもののようです。
ピンキーと代役の女の子にはハッピーエンドですが、私には怪我をしてしまった主役も心配です。致命傷になっていないといいのですが……。
ちょっと複雑な気持ちにはなってしまうのですが、ピンキーがかわいいから許してしまいそうになる絵本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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ベスト 『バレエ団のねこピンキー』 | 教文館ナルニア国
https://bit.ly/41cOPqOベスト 『バレエ団のねこピンキー』 | 教文館ナルニア国
https://bit.ly/41cOPqO2023/04/12
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短い絵本だけに、すぐに物語と絵に引き込まれて、ピンキーが悲しむ様子に胸が詰まりました。ねこの表情やポーズが愛らしい。
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作者ストレトフィールドさんは英国で女優として活動
昭和6年に作家デビューをしたそうです。
『バレエシューズ』という童話が有名で、
BBCがエマ・ワトソン主演でテレビ映画化もした人気作だそうです。
絵はスザンヌ・スーバさん。ブダペスト生まれ。
余談ですが、私はしばしばハンガリーのバレエスタジオの
レッスンを見ていて、この数か月ほどロンドンの女性が
ブダペストに滞在、レッスンに参加していたのを
思い出しました。
女の先生はハンガリー人だけど、男の先生はもしかしたら
ウクライナ人なのかな?(ちょっとわからないんだけど)
イギリスはEU離脱してしまったけど、
ヨーロッパ人は英語を話して皆仲良くて、
とてもうらやましく思いました。
閑話休題。
この『バレエ団のねこピンキー』は、与えられた仕事は上手くできなかったけど、他の得意分野で活躍することができたよという話でした。 -
絵本。1.2年。落ち着いた語りの中のドキドキが程よい。絵本だが少し長めで、こういう落ち着いた海外文学的な雰囲気を味わうにもよい。
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図書館本。ネズミが苦手な猫。ネズミを捕まえられず、追い出される寸前で機転がきいて、存在価値を伝えられるネコの話。