「自分の言葉」で人を動かす

著者 :
  • 文響社
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本棚登録 : 332
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073437

作品紹介・あらすじ

『とくダネ!』などで人気のコメンテーターが、小学生の作文指導経験から導き出した方法!影響力のある「自分の言葉」をスルスル引き出すシンプルで究極のメソッドを大公開!

感想・レビュー・書評

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  • 『「自分の言葉」で人を動かす』
    著者 木暮太一
    文響社 2016年

    この本は一般社団法人教育コミュニケーション代表であり、大学生時代に自作の経済学の解説本が学内で爆発的にヒットしたという異色の過去を持つ木暮さんがどういう言葉なら人の心に響くのかを書いたものである。

    本書ではある一つの視点を入れることにより、人の心を響かせることができるとしている。その視点とは何か?端的にいうと「教えたいことは何か?」という視点である。
    例えばある本を見て、その感動を誰かに伝えたいとする。その場合、ただあらすじを話しても、説明された人には「で?」で終わってしまう。そうではなく、著者曰くまずその本の中で一番感動したポイントはどこか?そして今からどんな人に対してそれを話すのか?これを意識して、あとはあらすじであったりであるとか、客観的な情報とつけることにより、相手の心に響かせることができるのだという。

    ではなぜこの方法で相手の心に響かせることができるのか?著者曰く、それは教えたいという行為そのものが自分の本音から発信されるからだと説く。もちろん本音にも伝えて良い本音と悪い本音があるという。著者は本書の中では悪い本音のことをマイナスな本音といい、これを伝えることはあまり有益なことではないと書いてある。しかし、本書において人を動かすと言う視点から教えたいという行為に注目すれば、わざわざマイナスな本音を言うことはないだろう。

    最後に面白いと思った箇所を引用する。

    こんなふうに、「ヘェ〜」は発見、「ほう」は感心、「はっ」は発見、というように、感嘆詞には、あなたの「言葉になる以前の感情」が隠されています。まだうまく言葉にできないな、と感じる時は、あなたの心の中でついつぶやいてしまった感嘆詞は何か?というところからスタートしてみましょう。

  • 教えたいことを伝える。

  • 自分の思ったことや感想を言うこと、まとめることが上手くなりたくてこと本を読みました。

    全体でなく印象に残った要点を絞って話すこと、5W1Hで話すこと、など。会話の中で意識するとスラスラと話せそうです☺️

  • 「教えたいこと」をキラキラ、ワクワクしながら話す!!

  • 視点を変えるだけで自分の伝えたいことが、これほどまでにスラスラ出てくる。これを読んで、今までの自分は伝えたいことが伝えられてなかったように感じた。間間に入る著者のツッコミもクスッと笑えて、漫才を見てるみたいだった。相手になにを教えたいか、相手からなにを教えられたいか。これから頭の隅に置いてやってみようと思う。

  • 図書館で借り、読み終わってすぐネット注文で購入。やられた〜笑
    『教えたいこと』を楽しげに喋るように言葉を生み出せばいいんだな。教員してたとき、生徒にこれを教えたいと思って夢中に話してた時なんか楽しかった。あの感覚。感情や思いを言葉に出来たとき、それだけで楽しくなる。言葉足らずになってしまうとき『教えたいこと』ここに振り返ってみる。文章を書くとき、人と話すとき、『教えたい』に夢中になってたら、人が動いてくれるのかな。テクニックじゃないんだな。言葉って面白い。

  • 悪気はなくとも自分勝手なコミュニケーションは、相手を退屈させてしまう。『相手に教えたい』ことを言葉にする。日々意識して訓練!

  • 改めて、自分の発する『言葉』を、丁寧に大切に扱おうという気持ちになりました。
    言葉は普段、当たり前のように誰でも発せてしまうからこそ、そこにメスを入れていくことが、プライベートでも仕事でも、ひいては人生においてもすごくプラスになっていくと思います。

  • 「自分の言葉」で人を動かす
    2016/5/18 著:木暮 太一

    本書のメソッドを学ぶことで借り物のレンタル言葉を脱却し、自分と血のつながった言葉で話す経験を繰り返すことで、自分の存在を今よりも肯定できるようになり、自信までつき、その自信は私たちを一生支えてくれるものになる。

    構成は以下の3章から成る。
    ①教えたいことであなたの世界はこんなに変わる
    ②人を動かす自分の言葉を引き出すメソッド
    ③教えたいことであなたの言葉が武器になる

    書いてあることは基本的なことや大切なことが書かれているものの実践するとしたら守破離の破の部分に該当する本書。守を理解しその次のステップに向かおうと思っている人にとってはこの上なく素晴らしい一冊となる。

    説明の仕方ももちろんご自分の言葉で教えたい気持ちが前面にそして読書をイメージして記された言葉はわかりやすく読んでいてテンポよく理解できる。

    読み物としても楽しめる作品となっている。

  • "「教えたい」は、「言いたい」と「認められたい」の中間地点"という表現に、とてもしっくり来た。
    自分が他人に言いたいことを言っても聞いてもらえず、かと言って"マトモな"ことも聞いてもらえず、「どうせ俺の話には興味ないんだろ」と思ってたが、なぜそうなってたのか分かった。
    著者と同じ経験をし、同じく「ミスター無難」になり、個性が消えてしまっていた。
    今後は「教えたい」という視点を持って話してみることを意識して行ってみよう、と思わせてくれる本だった。
    最近意識している「自分の考えを言葉にすること」を習慣化して行こうと思った。(ブクログもそのために活用していこう)

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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