「いい質問」が人を動かす

著者 :
  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905073499

感想・レビュー・書評

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  • 弁護士である著者が自身の裁判などでの経験などを踏まえて人間関係を円滑にする質問術について書いた一冊。

    本書を読んで自分を鼓舞したり相手が動きたくなるなどの質問の効力を感じました。また、著者の裁判などでの経験からその力を上手く使えば自分の状況も好転するとも感じました。
    質問の効力を意識して、相手に自分で考え自分で答えを出すように質問をするようにするためにはどのように言えばいいかが本書で改めて理解できました。
    そして自分の目的を明確にして相手に質問することが大切であることも感じました。
    ダメなケースや踏まえて相手の立場に立つことが最も有用なテクニックであるとも感じました。
    また、質問の観点からリーダー論が展開されているところは非常に印象に残りました。
    その中でも自尊心を尊重して相手に答えを出させる質問法は今後意識していきたいと強く感じました。

    本書を読んでテレビ通販などのテクニックを例示して自身が質問する際に活かしていくというところはすごく実践的で印象に残りました。
    そして、決断を迫る時には2〜3個の選択肢を与えることや希少価値の法則は使えると感じました。
    あと議論における力関係に関しては裁判での経験豊富な著者ならではの説得力あるものだとも感じました。

    本書で学んだことを意識して、質問ブーメランやオープン・クローズドクエスチョンやポジティブ応酬話法や二段階質問法などのテクニックを駆使して自分はもちろんのこと相手にとってもいいと思える質問をしていきたいと感じた一冊でした。

  • 「前回注意した後、何を変えた?」
    「今回ミスをした原因は何?」
    「どうすれば今後ミスを防げると思う?」
    「やり方を変えたことはどうやって確認できる?」
    「いつ改善する予定?」

    「なんでお前だけが売れないんだ?」→「お前も売れるはずだ」→
    「ほかの人が売れる理由はなんだと思う?」
    「どこを変えればもっと売れると思う?」
    「どういう人から買いたいと思う?」
    「どんなとき、買いたいと思う?」

    「どうしてそんなにやる気のない態度?」→「やる気を出すべきだ」→
    「気分がすぐれないようだけど、何かあったの?」

    「納期が決まっているのになぜ守れないんだ?」→「納期を守れるはずだ」→
    「納期を守るためにはどうしたらいいと思う?」
    「そもそもその仕事は納期に間に合う仕事だった?」
    「納期を守るために、どういう努力をした?」
    「どうしたら納期を守れた?」

    ----

    「一貫性の法則」
    A:いきなり訪ねて頼んだ(22%)
    B:あらかじめ調査内容を説明し、後日依頼をした(28%)
    C:家庭用品に関するアンケート調査のち、依頼した(53%)

    ----
    「広告の特価冷蔵庫ある?」
    「あのタイプの急速冷凍の冷蔵庫をお探しですか?」
    「うん、だいぶ安かったと思ったが」
    「お客様のご要望によってはおっとお安いものもあるかもしれません」

  • タイトル通り、質問を通して人(自分も含め)を動かす方法を事例を通して簡潔に書いてある。

    本書では質問は6つの力に分かれていると言う。

    1. 思いのままに情報を得る
    2. 人に好かれる
    3. 人をその気にさせる
    4. 人を育てる
    5. 議論に強くなる
    6. 自分をコントロールする

    総じて質問の本質とは、「思考を現実化させるための実用的で反強制的な手段」であると感じた。

    反強制的な手段とは、質問を考える、質問をされることで脳がその事象に対して勝手に思考を働かせるということ。

    基本的な内容が中心だが、時に心理テクニックを用いたテクニカルな方法が書かれており、どの層にも愛読されそうな内容であった。

  • 質問の仕方を現役弁護士が書いた本。
    具体例を混じえていて分かりやすかった。実践するのにはある程度ハードルが高い気もした。

  •  質問の仕方がわからない、変な質問を行う点やこれからコミュニケーションも必要になるので、その知識や考え方を身につけたいと思い、読みました。

     全体をまとめると質問の仕方のノウハウ集みたいなものです。中には質問前のことや質問をすることで得られるものが記載されています。
    6つの場面での質問の方法が記載されており、パターンごとで参考になる部分もありました。
     逆に相手がどういう戦法で質問してくるかもわかるのである意味対策になるかも笑

     学んだこととしては大きく3つあります。
     ・ポジティブな質問及びポジティブに変換することは成長に大きくつながる
     ・質問以前のことも重要で自分はこれができていない
     ・目的、仮説を立てて、質問する

    2つ目は質問以外でも重要なところなので、意識してやっていきたいと思います。

  • 質問を極めれば、相手の思考さえも支配できるのだと感じた

    相手は違和感を感じつつも敷かれたレールを走るほかない

  • 再読2019/6/14

  • 営業向け

  • 具体的な質問例や導くシナリオなどがありわかりやすいし、参考になる

  • 質問は考えることを強制するということ、誤導尋問というテクニックの効果には驚いた。

著者プロフィール

谷原 誠(たにはら・まこと)
弁護士。1968年、愛知県生まれ。明治大学法学部卒業。91年司法試験に合格。企業法務、事業再生、交通事故、不動産問題などの案件・事件を、鍛え上げた質問力・交渉力・議論力などを武器に解決に導いている。現在、みらい総合法律事務所代表パートナー。ニュース番組等の解説でも活躍する。
著書に『「いい質問」が人を動かす』『気持ちよく「はい」がもらえる会話力』(以上、文響社)、『弁護士が教える気弱なあなたの交渉術』『雑談の戦略』(以上、大和書房)など多数ある。

「2020年 『7タイプ別交渉術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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