- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905130222
感想・レビュー・書評
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赤ちゃんを早寝早起きさせるという考え方とその方法はなるほどなと思いましたが、全体的に懐古趣味で、私には全く合いませんでした。
特に、ハイハイをしないで歩き始めると発達に悪影響があるという点(私自身はハイハイをせず早期に歩き始めたそうだが、今や偏食は全くなく、顎や歯並びにも自信あり。読んでいて嫌な気持ちになった。)、1歳になったら断乳した方が良いという点(「卒乳」という考え方やWHOの指針に触れてはいるが……)、和食礼賛は今どき(といっても7年前の本ですが)なんだかなという感じです。
自分自身は手作り離乳食4ヶ月目ですが、ベビーフードをことさら悪く言っている点も、ベビーフードを活用して何とか離乳食を進めている方はいや〜な気持ちになるのではないかと思いました。
この本のやり方通りにやっていれば、さも立派な子どもが育つかのように書かれていますが、実際には、そうもいかないことが多いのでしょう。
ベテラン保育士の著者の経験則である部分が多く、科学的・医学的な手づかみ食べのメリットを求めている方、またなんとか育児をこなしている方は読むことをおすすめしません。
離乳食後期を前に、手づかみ食べのヒントになるようなことをと思い、本書を手に取ったものの、本書に反する育児の方法を貶めるような書きぶりが嫌だなと感じてしまいました。
ただ、説明不足な点があるかもしれないとは書かれていたので、そのようなところばかりに目が行ってしまっただけかもしれませんし、産後のいわゆるマミーブレインできちんと読めていないだけかもしれませんので、そのことを言い訳しておきます。 -
たかが手づかみ、だけどその根底にある子ども主体な考え方や、豊かな経験をさせる発想に共感できました。
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「何を食べさせるか」については、一般の育児書を始め情報があふれています。しかし、「どう食べさせるか」について、これほど丁寧かつ愛情深く解説された情報はあまりないのではないかと思います。
この本を読んで、手づかみ食べの重要性は食への意欲の開花だけではなく、あらゆる物事への自発的な関心と、それらに対する積極的な姿勢の育成につながることだと理解できました。子どもの主体性を育てたい親にとっては、離乳食期を終えても大切にしたい考え方が詰まっていると、実際、大人とほぼ同じ食事になった今でも感じます。
乳幼児を持つ多くの親に読んでもらいたい良書です。 -
離乳食、補完食について調べていたときに、私が思っているより早い段階で手づかみ食べはできるようになることを知った。
とても汚れるよね……どうしよう、でもやらせてあげるほうがいいならやり方が知りたいな
と思ってこの本を読んでみた。
汚れるのは諦めたほうが良さそうなので、汚れても「はっはっはどんどんやるがいい」と思えるやり方を工夫しようかな。
今の時期に読めてよかったなと思う。 -
2歳9か月の偏食の息子のパパですが、もっと早く読めばよかった……と思いました。
手づかみ食べとズリバイがそんなに重要だったとは。
睡眠時間は今からでも頑張りたい。
7~8時起床、9~10時就寝を、5時起床8時就寝に。
早寝早起きじゃなく、早起き早寝。 -
手づかみ食べの意義、手順、ポイントを詳細に語っている。後半はハイハイの意義も。
・訓練的(受動的)に育ってきた子は、言葉をよく知っている。中味はしらないのに。
・1才9ヶ月。2の世界。あなたとわたし。
・はやくはやくと急かされたこどもは、結果が出せないと自分には価値がない、と思い込み、自信のない人間になってしまう。
・成長ホルモンは体の成長を促すだけではなく、昼間の疲れた筋肉の回復や紫外線で傷ついた皮膚の修復にもかかわっている。 -
一足飛びせず、発達の段階に合わせて、焦らずゆっくり子育てに向き合う。
早い遅いではなく、今のその子と向き合う。
子育て系の本を読むと内容はほぼこれに尽き、この本も同じでした。
その中で、手づかみ食べ、ということが、発達のどういう意味にあり、それがどんな成長と結びついていくか、よくわかる本でした。
子育ての約10年間、親の考え方を変え、環境も変えないと、なかなかじっせんできないなー、と将来を担う子どもを育てる難しさを改めて知りました。
気持ちを変えて、生活スタイルを変えて、環境を変える。知識があっても、社会とのバランスを見ながら、実践することは難しい。各々の家庭環境、方針がある。それらと寄り添いながら、いい方向を模索していくしかないね。