高橋ヨシキのシネマストリップ

著者 :
制作 : NHKラジオ第1「すっぴん! 」制作班 
  • スモール出版
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本棚登録 : 90
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905158462

作品紹介・あらすじ

NHKラジオ第1「すっぴん!」内で放送中の“自称・日本一刺激的な早朝映画コラム”「シネマストリップ」が書籍化。
気鋭の映画ライター・高橋ヨシキが、映画に隠された真の魅力をじっくりと解説して「丸裸」に!
著者自選による33回分の放送を大幅に編集・加筆・修正。
さらに33本の書き下ろしコラムと、小説家・高橋源一郎による解説も収録した、映画ファンも番組ファンも必携の一冊です。

ヨシキさんがとりあげてくれる映画は100%「当たり」だ。1本観るたびに「この映画を観ないで死ぬ人生は詰まらない」と思えてくる。
──高橋源一郎(解説より)


『未来惑星ザルドス』
『エド・ウッド』
『ラリー・フリント』
デヴィッド・リンチ
『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』
『メリー・ポピンズ』
『スペースバンパイア』
『ドラキュラ』
『SPETTERS/スペッターズ』
『ショーガール』
『ブラックブック』
『サムシング・ワイルド』
『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』
『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』
『マッドマックス』シリーズ
『ゾンビ』
『バタリアン』
『クリープショー』
『死霊のはらわた』
『スペル』
『キャバレー』
『ミディアン』
『ゼイリブ』
『デス・レース2000年』
『ネットワーク』
『ブレードランナー』
『オデッセイ』
『26世紀青年』
『ビルとテッド』シリーズ
『グレムリン2 新・種・誕・生』
おすすめの超・爽やかな映画3本(『フェイドTOブラック』『トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン』『フォーリング・ダウン』)
『ヤコペッティの残酷大陸』
『ヘイトフル・エイト』

『高橋ヨシキのシネマストリップ』放送日一覧
解説「ぼくの(映画の)おじさん」高橋源一郎

感想・レビュー・書評

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  • NHKラジオの映画紹介番組から33映画をセレクション。
    筆者の高橋ヨシキは、映画秘宝系の映画評論家。

    高橋さんの切り口が素晴らしい。
    映画の持つ表現の自由さ、芸術としての可能性を十分に感じられる。
    紹介されている映画のほとんどが見たくなる。

    常識的な考えからすると、「下らない」の一言で片づけられてしまいそうな映画、例えばホラー映画などB級と見なされている映画たち。
    この本で紹介されているような、不朽の名作は、常識外の目線で、普段気付かない「本当のこと」が切り取られている。

    特に気になった作品は以下。

    ●ラリーフリント
    ハスラー(ポルノ雑誌)を発行した、常識はずれのラリーフリントの伝記映画。反骨精神に痺れる。「悪趣味は犯罪でない」。そして、言論の自由とはを問うている。コートニー・ラブって女優もやってたんだ!

    ●デヴィッドリンチ
    リンチの良いところは「アート的でありながら、ものすごくわかりやすい」

    ●モンティパイソン
    いままで敬遠していたけれど(外国の笑いのセンスってついていけない。という決めつけ?)、そうとうインテリジェンスで皮肉がきいていて面白いんだなと、食わず嫌いを反省。登場する人物みんなアホってある意味理想の世界かも。

    ●ショーガール
    のべつまくなしに女性の裸体がでてきたって、素晴らしい内容は素晴らしい。だが、アメリカの興業は振るわず。
    『「バイオレンスはOK、セックスや裸はダメ」というアメリカに対してヨーロッパでは「バイオレンスはダメ、セックスや裸はOK」』
    とは、なるほど納得。

    ●サムシングワイルド
    The巻き込まれ映画。

    ●ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金
    本当にあった話のくだらなさ。

    ●ゼイリブ
    本当にこんなサングラスがあったら、かけてみたいようなかけてみたくないような。

    ●デス・レース2000年
    低予算でしか実現できない自由な表現。

    ●26世紀青年
    アホアホ主義の世界。憧れる。

    • GMNTさん
      こんにちは。
      『ゼイリブ』はマイフェイバリットムービーなので、機会があれば是非ご覧になってください。
      高橋ヨシキさん、あまりにも自分と趣...
      こんにちは。
      『ゼイリブ』はマイフェイバリットムービーなので、機会があれば是非ご覧になってください。
      高橋ヨシキさん、あまりにも自分と趣味が近そうなんで、逆にちょっと敬遠してるんですが、大晦日のNHKラジオでデッドケネディーズを流したりする方なんで、やっぱり面白いですね笑。(ハードコアチョコレートのゼイリブTシャツを買うか迷ってるんですが、まさに高橋ヨシキさん的になってしまう笑。)
      モンティパイソンもリンチもバーホーベンも大好きです。
      『デスレース2000年』は、先輩に「電気グルーヴの曲に引用されてたよー」って教えてもらったので最近観てみましたが、バカバカしいような内容に思えて実はけっこう真面目なディストピアものだと感じて、名作だなあと思いましたよ。
      2018/12/13
    • deroderohさん
      GMNTさん

      コメントありがとうございます。

      ゼイリブはタイトルだけは知っていたのですが、相当面白そうですね。
      今度是非見てみたいと思い...
      GMNTさん

      コメントありがとうございます。

      ゼイリブはタイトルだけは知っていたのですが、相当面白そうですね。
      今度是非見てみたいと思います。

      ハードコアチョコレート
      初めて知りました。
      かなり濃いですね。
      ビーバップ映画がグッズになってたり。

      石野卓球は映画詳しそうですね。
      伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1
      を読んで発言からそう思いました。

      しかし、NHKでデッドケネディーズは冒険ですね、
      2018/12/14
  • 「映画秘宝」読者なら「そう!それが言いたかった!」と思う本。NHK第一放送でこんな番組があったなんて!個人的に超ドはまりしました。ゾンビ映画、ホラー映画の本当の意味とか丁寧に解説してあって、とてもいいと思いました!

    • 5552さん
      こんばんは。chikako0420さん。
      高橋ヨシキさんって「映画秘宝」によく寄稿されている方ですよね。
      超読みたいです‼

      こんばんは。chikako0420さん。
      高橋ヨシキさんって「映画秘宝」によく寄稿されている方ですよね。
      超読みたいです‼

      2018/04/21
  • NHKラジオで放送されている著者の映画評の書籍化。
    本書では新旧取り混ぜて30本超が紹介されているが、一本面が「未来惑星ザルドス」なのがすばらP。
    ザルドスだけでなく、「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」や「ショーガール」、「ブレードランナー」等々、紹介作品のチョイスがサイコー。
    加えて、著者の各作品の紹介文がどれも作品への愛にあふれていて、読んだ後観たくなること請け合い。また、各作品のトリビアであったり、作品にないに映し出された暗喩等も紹介されているから、ますます観たくなる。
    早急なる本書の続巻出版を切に願うものである。

  • 届いて一気に読んでしまった。
    ラジオで聞いたのを思い出したり、まだ聞く前の頃の作品だったりで非常に興味深い。
    この映画見てみよう!という作品が多すぎて困る。

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著者プロフィール

1969年生まれ。映画ライター、アートディレクター、デザイナー、チャーチ・オブ・サタン公認サタニスト。
著書に『悪魔が憐れむ歌――暗黒映画入門』(ちくま文庫)、『高橋ヨシキのサタニック人生相談』(スモール出版)、『高橋ヨシキのシネマストリップ 戦慄のディストピア編』『高橋ヨシキのシネマストリップ』(共にNHKラジオ第1「すっぴん! 」制作班・編/スモール出版)、『ヨシキ×ホークのファッキン・ムービー・トーク!』(てらさわホーク・共著/イースト・プレス)などがある。

「2021年 『ヘンテコ映画レビュー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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