- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905448099
作品紹介・あらすじ
環境や都市、人口の問題など、私たちをとりまく状況の変化に対して、建築家、アーティストはどのように応え、空間をつくっていくのか。14カ国28組の建築家、アーティストのそれぞれの実践、試みを紹介する。
感想・レビュー・書評
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世界で活躍する建築家やアーティストによる設計プロセスや建築物、インスタレーションを載せた作品集。彼らが自身の作品をその環境に置いた時にどのような新しさが生まれるだろうかと試行錯誤してる様子が分かる。
ルイザ・ランブリというミラノを拠点に近代建築の写真、映像を手掛けるアーティストが気になる。
近代建築の名作品を被写体として撮影しており、現代では現代建築を中心に制作活動を行っている。日本の有名建築家としてSANAAの作品、金沢21世紀美術館などが撮影されている。
彼女の作品は共に建物の内部空間、特にディテールに焦点を当てたものが多く、開口部や扉の一部など、建物の一部を切り取ったかのような作品である。
ディテールから漏れ出した光、照らされる植物とその陰影。どれもミニマルでとした趣のある作品で興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
建築やインスタレーションアート※によって、地球環境に限りない可能性を表現する世界の建築家とアーティストたちの作品写真集。これは2011年秋に東京都現代美術館で行われた展覧会の図録で、14か国28組の建築家・アーティストの作品が展示されました。環境をつくったり、環境に溶け込んだり、浮いたり、光ったり、曲がったり、登ったり。この本に詰まっている作家たちのイメージする世界、そしてそれが具現化する世界に、未来のわたしたちを取り囲む環境が見えるかもしれません。(※場所や空間全体を作品として体験させる現代美術の手法のこと。)
(人間環境システム専攻 M2) -
できた家に住むのではなく、つくった家に住むってきっと幸せなことだろう。
自分の身の回りの世界を仲間と一緒につくるということが、資産価値とか豪華さのような通り一遍の価値観を踏み倒してしまうくらい楽しいことであろうと思うし、日本にどんどんそういう家が増えていくといい。
アートも建築も、つくる人とできたものを見る人、そういう構図が揺らいでいて、つくる過程で今まで傍観する側だった人を巻き込むようなプロジェクトが増えている。つまり、『新しい環境をつくりだす』とはそういう巻き込む力みたいなものをもったプロジェクトなのではないだろうかと思った。
どんどんと風景や植栽や友達やご近所さんを巻き込みながら、生き物のように成長してゆくアート、建築…フェース・トゥ・フェースの関係からSNSをつかった非物理的なつながりまで、あらゆるものがつながることで、今までにない新しい環境がこれからもたちあらわれてくるといい。 -
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