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- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905821908
感想・レビュー・書評
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評価の難しい作品。描写とプロットは圧倒的だが読後の後味が悪い。誰も幸せになれないし希望のかけらもない。
タイトルを見るとアルプスの少女みたいなイメージがあるが
全編全て絶望と暴力の嵐だ。
青少年向きの本ではない。
希望の記述はあれど奴隷の生活を謳う共産主義者の本だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界大戦末期のロシア―コーカサスを舞台に、孤児の双子の兄弟の視点から描いた作品。
絶頂からの暗転の部分はわかりやすいのだが、やはりどきりとする。
チェチェン人は、物語のはじめの方から触れられているのだが、あくまでimplicitな表現なので、
それが物語全体の悲劇をかきたてている。そして最後まである意味(悲劇の行方が分からない)では漠然としたままなのである。