コーカサスの金色の雲 (現代のロシア文学 第 2期第10巻)

  • 群像社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784905821908

感想・レビュー・書評

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  • 評価の難しい作品。描写とプロットは圧倒的だが読後の後味が悪い。誰も幸せになれないし希望のかけらもない。
    タイトルを見るとアルプスの少女みたいなイメージがあるが
    全編全て絶望と暴力の嵐だ。
    青少年向きの本ではない。
    希望の記述はあれど奴隷の生活を謳う共産主義者の本だ。

  • 世界大戦末期のロシア―コーカサスを舞台に、孤児の双子の兄弟の視点から描いた作品。
    絶頂からの暗転の部分はわかりやすいのだが、やはりどきりとする。
    チェチェン人は、物語のはじめの方から触れられているのだが、あくまでimplicitな表現なので、
    それが物語全体の悲劇をかきたてている。そして最後まである意味(悲劇の行方が分からない)では漠然としたままなのである。

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