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- Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
- / ISBN・EAN: 9784905958703
感想・レビュー・書評
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早い時期に読んでおいてよかった。分厚いので時間がかかったが、それでも、多様な人物の人生物語として血が通った、ドラマのように読めるので、単に通史を読んだりするのよりもたのしめて読めた、とは思う。
河川屋必読。
読了したうえで、肩を折ったページを改めて見直してみた(グッと来た箇所がなかなか多い一冊であった)。概ね、5つの観点で印象に残った。
① 砂防の重要性。土砂生産対策と治水の一体感は、本書を通底するデレーケのおしえ。
② 日本への技術移転、という見方。今の日本はむしろアジア等の途上国に技術移転させる立場。やはり勤勉さ等は一つの鍵。
③ 輪中住民たちの思い。輪中同士の争いという風土。もしくはそれを乗り越えた一体化。
④ 水を治める者、国を治める。そしてまた木曽三川は、「治めたいと身震いさせる」河川だとも実感。小崎県令然り、デレーケ然り、沖野忠雄然り。
⑤ 運命の乱流、という視点。小説(ドラマ、まさに大河ドラマ)であり、こういう脚色は大事。しかも、感覚をスッと理解する助けにもなる!詳細をみるコメント0件をすべて表示
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