本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784906806065
作品紹介・あらすじ
「いったいなにゆえにに何かが存在し、なにゆえに無ではないのか」これは75の歳を過ぎたシェリングが最後の講義『啓示の哲学序論』第一講で口にした問いである。
1806年にも同じ問いがなされ、そしてまた、周知のごとくライプニッツにも同じ問いを投げかけているが、おそらくこの問いはシェリングが生涯追い続けた問いであろう。『諸世界時代』のいくども繰り返された試行錯誤をも貫くテーマでもあったと考えられる。
『諸世界時代』第一・第二草稿は、人間存在の意味を求め、哲学の原点に戻らんとし、苦悩したシェリングの「素朴な息遣い」を最も強く伝えている。(解説より抜粋)