KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻

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  • 京都アニメーション
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784907064433

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。さすが名作。数年前にアニメでえっぐい話題になった、あのヴァイオレットちゃんの原作。
    アニメよりも原作のほうが、好きです、私。バトルマシーン美幼女(のちのヴァイオレット)を少佐の兄貴が拾ってきて、弟のギルベルト少佐に押し付け、その後、少佐と戦地を渡り歩き、負傷してリタイヤ。ベテランとなったヴァイオレットが書記の仕事をしながら、色々な人と交流し、”感情”を学んでいくというお話。時世は行ったり来たりするが、キャッチアップしやすい。なんちゅうても、最後の「少佐と自動殺人人形」が面白かった。
    「小説家と自動手記人形」
    小説家というより、脚本家の話。この話の後で、ヴァイオレットがモデルとなった劇が大ヒットして、ヴァイオレットも有名になっているらしい。
    「少女と自動手記人形」
    死んでいく母が娘に宛てた手紙の話。
    「青年と自動手記人形」
    戦地での手記仕事。こういう話を待ってた。
    「学者と自動手記人形」
    天文学研究所の古い記録の口頭翻訳をタイプしていく、大プロジェクト。
    「囚人と自動手記人形」
    死刑囚からの手紙
    「少佐と自動殺人人形」
    少佐との仕事の話。美少女に育ったヴァイオレットとバトルアクスがとても良い。

  •  第5回京都アニメーション大賞 小説部門 大賞受賞作。アニメ化されシリーズと外伝の映画すべて見ている。後から見返すと、いやでもあの事件を思い出してしまうのだが。

     感情を持たない武器として育てられた(らしい)金髪碧眼の美少女ヴァイオレット・エヴァーガーデン。戦争中はいわば「自動殺人人形」として戦い両腕を失った。、戦後は義手をつけ、自動手記人形(手紙の代筆業)として働いている。
     この原作ではアニメ化されていないエピソードも描かれている。おろらくアニメにそぐわない内容だからだろう。特に戦闘シーン(ほぼ白兵戦)の描写はR指定級か。あとアニメを見て思ったのだが、いくら元少女兵だったとしても、こんなきれいな娘が一人旅(出張)して大丈夫なのか。戦場帰りの荒くれものにXXされたりしないのか心配だった。作中自分で「私自身が武器」と言っていたが、武器を隠し持っていた。袖の中に拳銃、ガーターベルトは弾帯、太腿に弾道ナイフ。さらに靴底には小型ナイフ、髪の毛に藤枝梅安ばりの細い針。

     上巻を読んだだけでだが、そんなダークなところに目がとまった。全体の感想、評価は下巻を読み終えたあとに。

  • テレビアニメ版は視聴済みだが、劇場版は未視聴。あの事件のせいで、これから観るにはかなりの勇気が必要だ。
    本作は第5回京都アニメーション大賞小説部門の大賞受賞作でアニメの原作である。いくつかの短篇による連作形式なので、当初の応募作がどこまでなのかわからない。いくらなんでも最初からこの形ではないとは思うのだが。
    最初の2篇は胸熱涙腺崩壊系のほんわか話だった。徐々に謎に満ちた代筆屋ヴァイオレットの過去が明かされていき、最後に収められ本書の約1/3を占める「少佐と自動手記人形」でその凄惨な過去が現出する。うまい構成だなと思った。

  • アニメを見てから読みました。
    読んでいるとアニメの場面が浮かんできて
    最高でしかない。
    あぁやっぱりこの作品が大好きだ。
    出会えて良かった。

  • 決して明るい話ではないのに
    読後感はあたたかい。
    ラノベとしては王道かも。

    最初の何章かは
    代筆屋として訪れたヴァイオレットと
    依頼者の人々との交流を描く。
    おもに依頼者側から見た彼女の人となりは
    美しいが生真面目で感情をあらわさない
    …1話目なんてロボットに間違えられてるし。

    上巻の最後に来て、その出自が明らかになり
    下巻では彼女がそこからどうして
    今の仕事に従事するようになったか
    何のために続けているのかがわかります。
    そして、最後は未来へつながる事件。

    だいたいみんな良い人だが
    私の推しはホッジンズ社長っすー。
    チャラ男とみせて、やる時はやるよぅ。
    気難しい人間も懐柔しちゃうよぅ(笑)

  • 劇場版を見て、小説も読みたいと思ったので購入しました。

    前半はアニメと同様全力で涙腺をぶっ壊しにくる内容で、人前で読むには覚悟が必要でした。このまま代筆屋の話が続いてたら完全に涙腺崩壊していたことと思います。

    後半からは代筆屋になる前の話がメインとなり、下巻に続いていくので、下巻まで読み切ってからまた感想を書きたいと思います。

  • 【収録作品】小説家と自動手記人形/少女と自動手記人形/青年と自動手記人形/学者と自動手記人形/囚人と自動手記人形/少佐と自動手記人形

  • アニメで知って、原作を拝読。
    どの話も良いが、個人的に「少女と自動手記人形」という話と、「学者と自動手記人形」という話が気に入った。
    下巻にも期待。

  • 原作も涙なくしては読めませんでした。
    アニメを見ているから平気だろうと思っていたけど全然平気じゃなかった。
    読むときは是非、近くに箱ティッシュの準備を。

    アニメではヴァイオレット視点のギルベルトなので何を考えていたのかがいまいち見えづらかったけど原作ではギルベルトの心情がよく分かるので読み応えあります。
    色んな思いを抱えてるのを知れる分、読んでるこちらも胸が苦しくなってしまうのですが。。

  • アニメを見てから読みました。本を読んでからより、言葉の深みや重みを感じることができました。言葉を尊いと思えました。
    パソコンは書き間違えたら削除キーで書き直せますが、タイプライターは書き直せないからより尊いと思ったのかもしれません。

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著者プロフィール

KAエスマ文庫『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』でデビュー。

「2023年 『春夏秋冬代行者 暁の射手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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