花ばぁば

著者 : クォン・ユンドク 桑畑優香

• ころから株式会社 (2018年5月2日発売)

作品紹介・あらすじ

韓国の絵本界を牽引してきたクォン・ユンドクの代表作を日本語訳。
元日本軍「慰安婦」の証言をもとに、「花ばぁば」の物語が韓国伝統美術の技術を駆使した美しい絵とともに描かれます。

感想・レビュー・書評

[tofubookさんの感想 · 2022年10月28日]

ビッグイシューvol.436に載っていて、図書館で予約した。
慰安婦のお話。


ー
みんなが花を愛するように
お互いを愛しながら生きていけたら
うれしいね
ー(本文より)


日本ではあれこれ難癖つけられて出版が難しくて、結局クラウドファンディングでやっと出版できたとか(ビッグイシューの情報)

元慰安婦の方の証言が、記録と違うところがあるというのが理由なんだそうだけど…

「幼い少女が、突然戦地に連れて行かれ、軍隊が転戦するたびに移動しながら経験したことを、半世紀以上も過ぎた後で正確に証言することができるのでしょうか？」(前書きより)


「私たちは『慰安婦』問題の責任をひとりひとりの具体的な個人ではなく、彼らを指揮し扇動した国家と支配勢力に問うべきだ」(後書きより)

[OGwessさんの感想 · 2022年5月28日]

力強い、伝えなければならないメッセージ、激烈過酷な真実を丁寧なタッチ、優しい花で、手のひらで覆うような質感で描かれた作品。美しい想定、タイトルからイメージ変更するが具体的な描写、文言で、自分の無知が圧倒され、一人でも多くの人にこの美しくも悲しく強い絵物語を手にしていただけたらと願う、

[コプ眠さんの感想 · 2020年8月27日]

韓国の作家が書いた本なのに、感情を抑えて表現されていた。具体的な行為については記述を控えてあるので、小学校で読むのも可能。戦時中の日本兵が海外で行った非道な行為を表現してある児童書は貴重。

[井手 和佳子さんの感想 · 2019年9月29日]

ハルモニたちの目線で慰安婦となった苦しみを書いた本はなかなかありません。貴重な一冊。絵もとても美しい絵本です。

[文海胡さんの感想 · 2018年11月30日]

慰安婦問題は、国と国の問題ではなく、女性問題なんだ、という当たり前のことに、この本で気づかされた。

[徳島文理大学 徳島キャンパス附属図書館さんの感想 · 2023年6月18日]

【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787992

[猫丸(nyancomaru)さんの感想 · 2018年8月4日]

クォン・ユンドクさんに聞いた：日本軍「慰安婦」にされた女性の物語 『花ばぁば』で伝えたかったこと | マガジン9
maga9.jp/180530-2/

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韓国の絵本界を牽引してきたクォン・ユンドクの代表作を日本語訳。
元日本軍「慰安婦」の証言をもとに、「花ばぁば」の物語が韓国伝統美術の技術を駆使した美しい絵とともに描かれます。
http://korocolor.com/book/hanabaaba.html

[猫丸(nyancomaru)さん · 2024/04/25]

Writer Lee Geum-yi, illustrator Kwon Yoon-duck nominated for Andersen Award
https://www.koreaherald.com/view.php?ud=20230219000081

著者プロフィール

1960年韓国京機道生まれ。美術を通して社会運動に参加していた1995年に初めての絵本『マンヒのいえ』（らんか社）を出版することで絵本作家の道を選ぶ。1998年から山水画、工筆画、仏画を学び、伝統美術の美しさを絵本に再現することを得意とする。韓国を代表する絵本作家で、主な作品に『しろいはうさぎ』（福音館書店）や韓国４・３事件をテーマにした『木のはんこ』（未訳）などがある。

「2018年 『花ばぁば』 で使われていた紹介文から引用しています。」