フランスの美しいバラの村、スミレの村

著者 :
  • 岳陽舎
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907737603

作品紹介・あらすじ

「私はすっかりバラに恋しているの」パリのファッション界をリタイアしたマダム・キャペロは、バラの村(ジェルブロア)に住んでいる。スミレの村(トゥーレット・シュール・ルー)のアーティスト、マダム・コルバンはスミレやミモザで家を飾り、おしゃれな花のレリーフを描く。花とともに麗しく生きる幸せな暮らしがここにあった。

感想・レビュー・書評

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  • フランスの [生活の中のアート] シリーズ第2弾は、
    北部ノルマンディ地方の「薔薇の村」ジェルブロワと、
    南東のはじっこニースの近くの「すみれの村」トゥーレット・シュール・ルー
    を訪ねて。

    ジェルブロワは近年日本でも画家シダネル展が開かれ
    急速に知名度が高まっているけど、本来は秘境みたいな場所にある
    人口も100人とちょっとの小さな村。フランスで一番小さな「町」なのらしい。
    そのお祭りの日に訪ねる薔薇の村。例年より気温が高かったとのことで
    咲き乱れているほどだが、それもまた自然体で美しいです。
    女性の町長さんやここを訪ねる画家たち、「私はすっかりバラに恋しているの」と棲みついてしまった元パリジェンヌのマダム・キャペロさんなどのお話も取材しながら町をめぐることができます。

    後半はすみれの村、トゥーレット・シュール・ルー。
    ここは南仏の「鷲の巣村」のひとつ。古くからすみれが栽培されていて
    ブーケやすみれの砂糖漬け、グラースの香水工場に出荷されているのだそう。
    この本では収穫期の最後に開催されるスミレ祭りを訪れています。
    25本のすみれと葉でくるまれた伝統のブーケの物語、
    ナポレオン3世の后妃ウージェニーがスミレの花を愛し、
    のちに大ブームを巻き起こすエピソードを交えながら、
    村の曲がりくねった路地を歩くとお祭りでいたるところが花々に彩られていて可愛らしいです。
    著者はこの村のお土産にすみれのブーケを老婦人に渡したらとても喜ばれて、昔はスミレ売りがパリにもたくさんいて、そのブーケを毎日のように男性がプレゼントしてくれたわ、と話してくれたらしい。
    味覚や嗅覚はノスタルジアと結びつくのが素敵ですし、面白いですね。

  • フランスのバラの町ジェルブロワとスミレの村トゥーレット・シュール・ルーの写真が素晴らしい。
    花々が風景に溶け込んでいる。

  • 薔薇の本を探していて。役に立つかどうかはともかく、きれいで、しゃれている。いやしというのか。

  • 見ているだけで香ってくるような花々。
    美し村の写真に心なごみます。
    花を訪ねて旅をする、いつかきっとね!

  • 近所の図書館で紹介されていた本写真集。

    バラについての本はたくさんあるけれど、スミレについて書かれた本は少ないのではないだろうか?

    スミレ好きには、うれしい一冊だ。

    フランスのスミレの村「トゥーレット・シュール・ルー」のスミレ祭が紹介されている。いつか、行ってみたい。

    思いがけず本の中で、これまた大好きなミモザに出会う。

    この本の中に、スミレ、ミモザ、バラと3つも大好きな花があるなんて‥廻り合わせかな?

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