宇宙飛行士は見た 宇宙に行ったらこうだった!

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  • repicbook (リピックブック)
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908154270

作品紹介・あらすじ

宇宙にいったからこそわかる面白エピソードが満載!
宇宙飛行士の山崎直子さんが実際に宇宙で体験した面白エピソードから宇宙食、月や火星、スペースシャトルや国際宇宙ステーションに至るまで、宇宙に関する興味深い内容が盛りだくさんの一冊です。
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『宇宙の本』と言えば「宇宙はどうしてできたの?」という内容のちょっと難しい本を想像するかもしれません。

しかし本書では、宇宙飛行士である山崎直子さんが実際に宇宙で経験した面白おかしいエピソードを中心に、宇宙のことをわかりやすく紹介しています。

「宇宙食の味付けは地球のものと同じですか」

など、宇宙食に関する話題や、
宇宙飛行士になりたい人が知りたい質問、

「宇宙飛行士の試験で変わった問題はありましたか」
「宇宙飛行士の訓練で一番大変だったのは何ですか」

そして、国際宇宙ステーションやスペースシャトルにまつわる数々のエピソード、

「国際宇宙ステーションにお風呂はありますか」
「国際宇宙ステーションから国境は見えますか」
「宇宙船から流れ星は見えますか」
「無重力空間でどうやってトイレをするのですか」
「宇宙に行くと身長が伸びるのは本当ですか」

など、117もの宇宙に関する質問に丁寧に答えてくれています。

宇宙の最新情報も掲載。この本一冊で宇宙のすべてが網羅できます。

感想・レビュー・書評

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  • 項目が満遍なく多岐にわたり、また、それぞれがわかりやすい。

    ただ、私の頭では、本書と他の本を読んでも未だにどうしても理解できていない点は、月の自転の方向。
    書籍の平面に書かれた自転方向の矢印だと、どうしても理解できずにいる。(これはあくまでも私の頭脳の問題だとは自覚している)

  • 児童書だが、大人でもぐいぐい宇宙と山崎さんに引き込まれる!

    この本が子供の頃にあったらなー!
    星や宇宙を理科の教科書でしか学ばないから大した興味も持たず、
    田舎だから東京より星がたくさん見えていたのに、あまり見上げて観察や疑問を感じることがなかったことが非常にもったいなかった。

    30年戻れるなら、ドギャーんとした天体望遠鏡を買って月のクレーターや、名前も知らない星や国際宇宙ステーション(見えることもあるんだって!!)を観察したい。
    そして降ってくるような星空を見上げたい!

    宇宙のことや宇宙飛行士のことが分かりやすく、知的好奇心をピンポイントでグリグリされる一冊。

    宇宙船や星が、純度100%みたいな黒い背景をバックに写る写真がどれも美しくて、そして吸い込まれそうで怖かった。

    これを読むためにこの本を手に取ったのかもしれないと思ったくだり。
     『...宇宙ですごしていると、国境がいかに人工的かということに気づかされます。そのことがわかるサルタン・アル・サウド宇宙飛行士の有名な言葉を紹介します。「最初の1~2日は、みんなが自分の国を指さした。3~4日目は、自分の大陸を指さすようになった。5日目、私たちの目に映っているのは、たったひとつの地球だった」』85ページ
     どうですか?素晴らしいですよね!
     これを読んだとき、胸を撃ち抜かれたような気がして、繰り返し読んでその光景を想像した。

    それからこちらも。
     『地球にいたときは宇宙が特別な場所だと思っていたのですが、私たちにとって地球こそが特別な場所であると気づかされたのです。』91ページ

    もはやこの本は、宇宙入門書などではなく、生きることそのものを探求した人の本だと思う。

    そして、影響されやすい私は早速近くにある科学博物館などを調べ、子供を連れて近々行く予定!
    子供のためにではなく、自分のために、というのが母親的にはどうかと思うが、私の長所だということにする。

    それから、遺骨は海に撒いてもらう予定だったけど、流れ星供養にします。

  • 実際の体験談はどんな宇宙の書より興味深くて面白かったです。宇宙飛行士さんのパーフェクトヒューマンぶりにいつも驚かされます。最新情報もたくさん知れて、宇宙が身近になる未来がすぐそこに想像できました。

  • 子供向けの本だと思いますが、大人にも十分楽しめて勉強になります。このような分かりやすくて宇宙を身近に感じられる本はなかなか出会いません。山崎さんの凄いところかも。改めて変ですけど、大気の層って、ホント薄いんですね。まさに地球って奇跡ですね。

  • 児童書と侮ることなかれ、山崎さんのとても分かりやすいメッセージとともに紡がれる体験談が非常に面白いです。特に「宇宙に匂いはありますか」という質問のが印象的でした。

    SF小説を読む機会が増えて、あらためて興味を持った宇宙について、大変楽しく学ぶことができました。

  • ●北極星の光が地球に届くのは約430年もかかるため、豊臣秀吉が天下統一を果たす以前の北極星の光を、今の私たちが見ていること
    ●国際宇宙ステーションまでは8分30秒。
    ●宇宙条約で、月の土地を国が所有する事は禁止されているが、個人の所有については決められていないので、2700円で売りに出している会社がある。
    ●風船は空気がないと飛ぶことができないため、宇宙空間には届きません。
    ●上空に行けば行くほど温度が下がるのは対流圏だけの世界。反対に太陽から届く紫外線を吸収する時熱が発生するため、上空に行くほど温度が上がる。宇宙ステーションが飛行しているあたりで1000度ぐらいになる。
    ●宇宙に行けば完全に無重力空間になるわけではない。宇宙ステーションは遠心力が働いているので無重力になるだけ。
    ●宇宙ゴミは10センチ以上のサイズで2万個以上もあると言われている。マッハ25で飛びまわり、わずか1センチでも大きな破壊力がある。
    ●中には臭いがある。ギ酸エチルと言う成分が甘酸っぱい匂いを、イオンの高エネルギー振動が金属の焼けたような匂いを出している。
    ●宇宙では頭に血や体液が残ってしまうため、鼻づまり気味になり、風邪をひいた時のように、味がぼんやり感じられる人もいる。
    ●アルコールは燃えやすいため、宇宙船ではお酒は禁止。
    ● JAXAでは2020年10月23年ぶりとなる宇宙飛行士の募集を発表しました。採用されると月面に降り立つ初の日本人になるかもしれません。理工学部のような大学を卒業し、英語を話せる必要があります。訓練ではロシア語も必須です。宇宙ステーションに何かあった時の緊急脱出用の宇宙船がロシアのソユーズだけだから。
    ●ジェット機の操縦訓練をする。
    ●救助隊が来るまでの間冬のロシアの森で三日間宇宙船の中のものだけで野宿をして生き延びると言う訓練を行う。
    ●宇宙に行く前に遺書を書く必要がある。

  • Q&A形式になっていて、質問が一つ一つけっこう面白い、かつ多岐にわたる。一つ一つの問いに、かゆいところに手が届くような形で丁寧に答えている。

  •  山崎直子さんご本人のTwitterの投稿で知った本です。完全に児童向けのつくりですが、面白そうなので手に取ってみました。
     たくさんの質問に対する回答という形式なのですが、その質問は多種多様。恥ずかしながら、この本で初めて知った事柄も数多くありました。
     子どもたちはもちろんちょっと宇宙に関心のある人にとっては興味の尽きない楽しい本ですね。

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著者プロフィール

宇宙飛行士。千葉県松戸市生まれ。1999年国際宇宙ステーション(ISS)
の宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年認定。2004年ソユーズ宇宙船運航技術者、2006
年スペースシャトル搭乗運用技術者の資格を取得。2010年4月、スペースシャトル・
ディスカバリー号に搭乗、国際宇宙ステーション(ISS)組立補給ミッションSTS‐
131に従事した。2011年8月JAXA退職。一般社団法人スペースポートジャパン代表理
事、女子美術大学客員教授などを務める。

「2022年 『僕たちはいつ宇宙に行けるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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