あの頃のBLの話をしよう [BLインタビュー集]

制作 : かつくら編集部 
  • 桜雲社
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本棚登録 : 83
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908290206

作品紹介・あらすじ

熱に浮かされたようにBLを書き、作り、読んでいた私たち――
激変する業界の渦中にあった作家・編集者が語る、それぞれのBLファーストインパクト!

インタビュー:よしながふみ、こだか和麻、松岡なつき、霜月りつ、太田歳子(株式会社リブレ代表取締役)
コラム:三崎尚人(同人誌生活文化総合研究所)、高狩高志(覆面書店員)

いまや当たりまえのように存在しているBL[ボーイズラブ]というジャンルにも、先行きなど何もわからなかった幼年期があり、作り手も受け手も熱に浮かされたように駆け続けた時期があった。
あの頃、作家はどのような衝撃を受け、あるいは情熱を持ってBLを創作したのか。編集者は創作者や読者の思いをどうやって受け止めたのか。
稀有な作品を生み出し、他ジャンルでも活躍する才能を多く輩出するまでになったBLというジャンルの黎明期を、渦中にあった作家、編集者が語りつくすBLインタビュー集!

感想・レビュー・書評

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  • BL要素のある漫画でテレビドラマ化にこぎつけた先生・コミックマーケットの色々なサークルで頒布されている「新刊セット」を一番初めにやった先生・「ボーイズラブ(BL)」という言葉を作ったコピーライター……と錚々たる面子。

    どのインタビューでも出てくる言葉があった。「好きなものしか描けない」というコメントだ。
    先生がたは皆、初めから作家になりたいんじゃなかった。今より腐女子への風当たりが強かった時代に愛と萌えに突き動かされ、自分の好きなものを全力で描いた結果作家になった人たちだ。
    どなたも謙虚でにBLへの愛に溢れた言葉を寄せていてとても清かった。

  • 自分が昔嫌悪していた90年代のBLバブル。書店員さんのコラムに書かれていたことがまさにその通りで、少女漫画や少女小説レーベルにしれっとBLが混ざっていたり、少女小説だけど女の子がボーイッシュ設定で、表紙を見ただけでは判別がつかなかったり、というのが私が嫌悪するきっかけでした。出版される時にわかりやすくしてくれたら嫌な思いしなくてよかったのになと思います。今は普通にBLも読みますけど、まだピュアだった当時の私の小さなトラウマ。

  • よしながふみ先生のインタビューが読みたくて購入。同人誌は通ってないけど、あちこちに同世代を感じる。ツーリング・エクスプレスに言及されてたのとても嬉しかったし、腑に落ちた感じ。

  • ボーイズラブというジャンルがなぜ人気があるのか、私は男なので感覚的に分からない。

    この本よんだら、そこら辺の秘密が理解出来るかな?と思い手に取ったが、ボーイズラブというジャンルに対する分析はあまりなく、ボーイズラブというジャンルを成り立たせた黎明期の功績者達へのインタビュー集であった。

    基本的に、好きで趣味で書いてたという同人誌的な話が多く、なんだか青春のすがすがしさがあった。漫画業界の話もあり、趣味を経済活動にするのも、中々大変と、しみじみ思った。

  • タイトルの釣り感に反し、いたって冷静。成長期から当事者としてみてきた方たちの視点はとても興味深く。

  • 執筆陣を見れば一目瞭然。「あの頃」のBL、ひいては同人誌業界を知っている人は胸が熱くなる1冊。もう、懐かしいの一言に尽きます。

  • 登壇された各人が淡々と今だからこその客観視も交えて黎明期の熱を回顧されているインタビュー集。資料に肉付けをして考える為に通過しておきたい一冊。

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