- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908356032
作品紹介・あらすじ
世界中の本好きを魅了する、南インド・チェンナイの出版社「タラブックス(Tara Books)」。
日本でも『夜の木』(タムラ堂)や『水の生きもの』(河出書房新社)など10冊以上が翻訳出版されファンを広げ、
今年6月には『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』(玄光社)が出版され、
話題を集めています。本書は2017年11月から板橋区立美術館で開催される『世界を変える美しい本 タラブックスの挑戦』の公式図録です。
タラブックスのトレードマークは、手すきの紙にシルクスクリーンで印刷し手製本で仕上げた「ハンドメイド本」。
そのほかテーマもかたちも様々な、固定概念にとらわれない画期的な本を約120冊刊行しています。
本書はタラブックスが生み出す本の魅力の全貌を伝える初のビジュアルブックです。
代表的な本31冊を撮り下ろし、絵本の原画から画家たちの制作風景、印刷工房の様子やチェンナイの街の風景まで、
多数の写真でタラブックスの本の生まれる土壌を紹介します。
巻末のロングインタビューでは、タラブックスの代表者2人が、成り立ちから本作りの哲学、軽やかに挑戦する心、
そして持続的な企業としての組織論やビジネスに至るまで縦横に語ります。
感想・レビュー・書評
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先日出会ったハンドメイド本「太陽と月」が素敵すぎたので、タラブックスって何?シルクスクリーン印刷って?手作り絵本って?と興味がわき、本書を図書館で取り寄せた。
数々の絵本以外に、南インドの街並み、タラブックスのはじまり、会社組織、インドの民芸芸術家etcについて紹介されている。
もちろん印刷製本工房の様子は写真で。
ちょっと紹介すると…
・インドでは子どもたちに向けて物語を書く伝統はなかった。読むのではなく聴いて育つから。そこで出版のアイデアを思いついた。
・ハンドメイド本ができたのは偶然から。高性能のデジタルプリンターを持っていなかったから、シルクスクリーン印刷したものをサンプルとしてブックフェアに持っていったら好評だった。
一冊一冊職人の手で作られた本(しかも和訳されている!)が、はるか日本にやって来たことが奇跡的!と改めて思った。
特にハンドメイド本は、多くの読者さんにその優しさ温かさに触れてもらいたいなと思う。機会があれば是非!
【読んでみたい作品】
・夜の木
・はらぺこライオン
・つなみ(じゃばら折り本)
・くまさんどこかな(オフセット印刷、ぱたぱた絵本で日本でのワークショップから生まれた)
・The Enduring Ark(不滅の箱船)(日本語訳なし、オフセット印刷、じゃばら折り本、現代版ノアの箱船)
追記
・世界のはじまり
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誰もやってない新しいことって、もうないようでまだあるんだなあ。おもしろい
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少数民族の伝統的な絵画による表現に目を見張る。紙、印刷技法など試行錯誤し、ハンドメイドで作られる絵本の数々。どれもこれも手元に置いておきたい。電子書籍の真逆をゆく紙書籍の権化が現れたような存在感である。
様々な国で展示会やワークショップが行われ、現在進行形で新しい絵本が生まれているところにも注目。伝統に縛られすぎず、新しい息吹はどんどん取り入れていくという姿勢に心打たれる。 -
2017年11月25日から2018年1月8日まで板橋区立美術館、2018年4月21日から6月3日まで刈谷市美術館で巡回開催された
「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」に伴って出版された
目次
ゴンド芸術と『夜の木』
タラブックスの歴史を刻んだ本
民族画家との本づくり
語りから本へ 本から語りへ
インドのストリートアート
本のかたち
ロングインタビュー ギータ・ウォルフ(タラブックス創設者)とV・ギータ
2019年6月25日~8月18日まで京都細見美術館でも開催!! 開催をみつけることができてとても嬉しかった!!
特にハンドメイドの製本工程を動画で観ることができて大感激!!!
糸で綴じるところは、こうなってるんだ?!と驚き!!
動画2回観ちゃった!! -
過去の出版本が紹介されている。
受賞歴がわかるリストつき。
板橋区美術館。 -
あ
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インドは不思議な国
こんな素敵な本達を生み出す人達がいるだなんて✨
驚きとともに気持ちが踊りました -
同展の図録。本の紹介もさることながら、巻末のインタビューが興味深い。本に関する哲学書であり、組織論、生き方論としても示唆的だ。
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世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦
会 期:2017年11月25日(土)〜2018年1月8日(月・祝)
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休 館 日:月曜日(1月8日は祝日のため開館)、12月29日〜1月3日
板橋区立美術館
http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/2017-exhibition/ex171125.html
bluesheep
http://bluesheep.jp/
確かに、「世界のはじまり」も凄そうですね。表紙を見ただけで、何か唯ならぬ感がありそうで、これも読みたい・・
しかも、「夜の木」...
確かに、「世界のはじまり」も凄そうですね。表紙を見ただけで、何か唯ならぬ感がありそうで、これも読みたい・・
しかも、「夜の木」と同じ方のお名前がありますね(バッジュ・シャーム)。
凄そうな本を探す天才ですね、なおなおさんは(^^)
最近、ある施設の図書室にハマっております。そこに、表紙をこちらに向けて置いてあった...
最近、ある施設の図書室にハマっております。そこに、表紙をこちらに向けて置いてあったのですよ。偶然な出会いでした(;_;)
『図書室』!
素敵な響きですね(*^_^*)
私の行く、いつもの図書館も図書室だから、つい嬉しく...
『図書室』!
素敵な響きですね(*^_^*)
私の行く、いつもの図書館も図書室だから、つい嬉しくなりまして・・偶然な出会い、大事ですよね。後になって、それが自分の人生には必然だったと、実感するのですから。