- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908406591
作品紹介・あらすじ
見た目も住む世界も違う人魚のルーシーと人間の女の子エマ。
そんなふたりの少女が出会ったある夏のお話。
人種のちがい、環境問題、表面的なものにとらわれず「真」をみること。
これからたくさんの人と出会い、成長する子どもたちへ贈る一冊です。
世界16か国以上で翻訳された「パパといっしょ」の著者・スーシーと翻訳者・高橋久美子のコンビによる絵本第2弾。
感想・レビュー・書評
-
見た目も生き方もちがうふたりの少女が出会ったある海辺の物語。
みんなは、人魚がいるなんて信じなくて私のことを笑いのけものにした。
ひとりがさびしくて、海をのぞいていたら人魚を見た。
「あなた にんぎょね!」
「いいえ、わたしはルーシー。水の中にすんでいるただの女の子よ」
「わたしはエマ。土の上でくらすただの女の子だよ」
その日から友だちになったふたりは、毎日遊び、知らないことを教えあって、冒険もした。
月曜日は、海の中でルーシーに泳ぎを教えてもらう。
火曜日は、つり糸にからまったウミガメを助けた。
水曜日は、エマに自転車を乗せてもらった。
木曜日は、ふたつの世界の真ん中でお茶会。
金曜日は、釣りをしているおじさんの釣り針に古いくつをひっかけた。
土曜日は、岩に腰掛けてひみつのはなし。
日曜日の夜、大きな嵐がやってきて、ゴミが海をおおいつくしてしまい、ルーシーを探した。
網がルーシーの体じゅうに絡まり、クラスのみんなに助けを求めた。
その日からエマはクラスのみんなと海辺のゴミひろいをするようになった。
にんぎょと聞かれてルーシーと名乗り、水の中にすんでいるただの女の子と言うのに対し、土の上でくらすただの女の子と言う返しにすでに友だちだ思わせる適応力も凄い。
それににんぎょって呼ばれたことに対してもにんぎょっていうひびきはきにいったからにんぎょってよんでもいいわよという対応に心の広さを感じた。
ラストの長い長い年月のあと、大人になった2人が子どもを抱いて再会する絵は、とても感動した。
どの場面も2人の仲の良い姿に微笑ましくなりながら大切なことを教えてくれる、優しい気持ちになれる絵本だと思った。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とっても素敵なお話と絵!
ルーシーは、嵐に巻き込まれて死んじゃったかと思ったけど…
最後はお母さんになった2人が再会するほのぼのとしたお話。
元チャットモンチーの人が訳してる!びっくりしました。 -
素敵な絵と内容。
ものすごく大切なことがものすごくわかりやすく描いてある。
少しずつでいい。綺麗な海にしないと。 -
人魚に憧れている娘には大ヒット。終わり方もすごく良い。
-
元チャットモンチーの方が訳者になられてたことを初めて知りました。
内容も良かったです。 -
「わたしたちなら ぜったいできるわよ!」
胸に迫るクライマックス。終わり方もよい。 -
人魚と出会い友達になった少女の話。もともとInstagramに投稿されていた一連の絵を絵本としてまとめたものなのかな? 少女と人魚のシンメトリックな関係が絵にも現れていて良い感じ。
-
お手本のように上手なうえ、
きちんと環境問題までテーマに描けている
完璧に近い脚本と構成。
にんぎょと女の子の交流っていう目新しくない
題材っていうのはあるけど、その他の点がとにかく優秀な、
絵本だけど、作品としても強いお話だった。 -
海と陸の楽しさ,人魚と出会って友達になりたくさん遊んで,そして起こった悲しい出来事.友達の助けや海を綺麗にする気持ち.たくさんの素晴らしい思いが詰まっている絵本.絵もとても美しいです.
-
女の子エマ、人魚ルーシー
海を泳いだり、自転車に乗ったり
嵐で網に絡まったみんなで助けるけれど危険なので引っ越す、大人になって再会する
水の中に住む女の子と、土の上に住む女の子
あまり違いはない