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- Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908983245
作品紹介・あらすじ
教育学界最長老の一人にして、衰えることなく吠え続ける宇佐美寛先生が、今作では国語教育に絞り、その現状を斬りました。
読書百遍義自ら見る――「読み書きの能力は、読み書きをすることによって育つ。」として、
①とにかく読む。それも、古典を読み、模範とする。
②体を使って(手書きで)書く。
それなくして読み書きの能力が伸びることはないと言い切ります。
さらに、「発問は教師の論理で作られている。学習者の読み手としての独立した世界の可能性は無視されている。ところが、読み手は独自の想定・関心で原文を読む。独自の世界を作る。ある特定の小さい部分に特に注目する。好きになる。」(p.121)と、発問による授業を「誤った有害な方法」と断じました。
ちなみに「私自身は、毎回、文章を書きはじめる前に、鷗外の「阿部一族」を五分間程度読む。これで思考の調子が安定する。」(p.118)
感想・レビュー・書評
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読解批判、作文教育の本である。また、国語教育においえICTを用いることへの批判である。ICT教育推進という考えを持っている人におすすめ1冊である。
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「読み書きを教える当然の方法は読み書きである。発問ではない。多量に、くり返し、しかも入念、厳密に読み書きさせる。これしか無いではないか。」
国語教育を憂う書です。
いかに考えないで文章を書いているか、自戒しなければなりません。
月1回の宇佐美塾、いいなぁ。
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