ストーリーのある50の名作椅子案内 (SPACE SHOWER BOOKs)

著者 :
  • トゥーヴァージンズ
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本棚登録 : 80
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909087096

作品紹介・あらすじ

50人のデザイナーから生まれた、50の椅子にまつわる物語。

感想・レビュー・書評

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  • 見開きに一つずつ名作椅子の紹介。全部で50種類で、軽く読めるけど勉強になる情報も多い。よく知っている椅子も初めて知る椅子もあった。

  • 家具にもデザイナーにも詳しいわけではないけど、ただ椅子が見たいなあと思って読んだ(というより眺めた)本。

    デザイナーズチェアで思い出?があるのは東京駅に大量に置いてあったチェアワン。触るとちょっとひんやりしてて頑丈そうで、だけど座り心地はめちゃくちゃいいの。新幹線待ちのちょっとした時間によくお世話になってた。

  • 椅子に着目
    カラーイラスト&紹介文

    建築家の名言集
    フランクロイドライトの
    好きな建築の答えとはNEXTと位置づける姿
    建築こそが全ての芸術の生みの親と位置づける姿が印象

  • レッドアンドブルーやバルセロナチェアで本を読み、ボールチェアで居眠りをしていた私の学生時代はどれだけ贅沢だったんだろう! でも学生のうちにそれらの椅子の価値を正しく知ることができたからこそ、4年間で思う存分座れたんだろうなと思う。大学時代に名作椅子について学んでからというもの、椅子が大好きになってしまった。ただ座るためだけの家具なのに奥が深くてかっこいい。
    この本の主役は椅子ではなく作り手だ。なかでも建築家によって手掛けられた椅子の多さに驚いた。建築家がなぜ椅子を? と思ったけど、ヒルハウスの紹介文を読んで納得した。
    「この時代の椅子が魅力的なのは、個人にフォーカスし、機能に制約されることなく、貪欲に美を追求できたからなのだろう」(本文より引用)
    ある特定の建物に置くために、ある特定の個人が座るためにつくられた椅子が、建物も国境も時代も超えて広く愛されているっておもしろいし、一人の誰かや何かのためにつくったからこそ魅力的なデザインになったんだなと思う。
    それから、作り手を通して椅子を見ることができるのも楽しい! 当たり前といえば当たり前だけど、つくった人の思いや価値観、歴史的背景、当時の技術がひとつの椅子に凝縮されている。いつか自分の家を持ったらとっておきの一脚を置きたいとずっと思っていた。そのための検討材料にしたい一冊。

    【読んだ目的・理由】名作椅子について勉強したかったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.3
    【一番好きな表現】
    彫刻においては、まず空間と形態、そして金属の特性を考える。椅子の場合にはまず多くの機能的問題を満足させなければならない……だが、突き詰めると椅子もまた空間と形態、そして金属の特性についての探求なのである(本文より引用)

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著者プロフィール

ジャーナリスト。日本文藝家協会会員。日本フィンランドデザイン協会理事。1972年生まれ。大阪府出身。関西学院大学卒業。株式会社アクタス勤務、デンマーク留学などを経て2007年独立。デザイン、インテリア、北欧、手仕事などのジャンルの執筆および講演、百貨店などの企画のプロデュースを中心に活動中。著書に『フィンランドを知るためのキーワード A to Z』(ネコ・パブリッシング)、『北欧とコーヒー』(青幻舎)、『北欧の日用品』(エクスナレッジ)、『北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『ストーリーのある50の名作椅子案内』(スペースシャワーネットワーク)、『社会派化粧品』(キラジェンヌ)などがある。

「2019年 『北欧の絶景を旅する アイスランド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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