季刊『農業と経済』2022年春号(88巻2号)

制作 : 『農業と経済』編集委員会 
  • 英明企画編集
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909151537

作品紹介・あらすじ

特集 食と地域を支える農業ビジネスの新しいかたち

我々の食と地域を支えてきた農業は、従事者の高齢化が進み担い手が不足するなど危機的な状況にあります。その一方で、①既存の方法に囚われない分業化や専門化、②自由度の高いネットワーク型の産地形成、③住民や消費者と繋がる拠点づくりを通じて地域の食を支える動きなど、ピンチをチャンスに変えようとする新たな農業ビジネスが生まれています。
本特集では、こうした動きを紹介するとともにその背景にある地域農業構造の変化を明らかにし、今後も食と地域を支え続けられる農業の姿を展望します。


■巻頭言
地域農業の維持と持続的な発展のために──特集に寄せて……北川太一・伊庭治彦・三石誠司・安藤光義


特集
食と地域を支える農業ビジネスの新しいかたち
北川太一+伊庭治彦+三石誠司+安藤光義 責任編集


■Ⅰ 農業をめぐるピンチとチャンス

●1 ビジネスの視点から見た日本農業の将来……三石誠司

●2 日本農業の構造再編と地域差の拡大……安藤光義

●3 地帯別の構造変化と新しい動きを地域にみる
(1)北陸及び東海地域における大規模個別経営の展開と経営課題
 ──平場地域における構造変化と新しい動き……平林光幸

(2)集落営農連合体の可能性と課題
 ──中山間地域における構造変化と新しい動き……品川 優

(3)経営・継承支援体制の展開と拡充
 ──「日本の食料基地」北海道における構造変化と新しい動き……小林国之


■Ⅱ つながりが創る新しい農業ビジネス──進む分業と専門化

●1 農業経営体の職能・作業の外部化の論理と効果……伊庭治彦

●2 新たな担い手との連携による中山間地域農業の維持システム……衛藤彬史

●3 稲WCSコントラクターの躍進
 ──受託組織間での分業が拓く可能性……淡路和則

●4 農業者の「納得」が支える地場流通
 ──農業を一部門として事業化し継承する農業経営体……川﨑訓昭

●5 投資・資金調達に関わる経営者職能と支援の新たなかたち……深山陽一朗・木原奈穂子

●6 農業経営における人的資源の調達と管理を支援する農業ビジネス
 ──人材支援とデータプラットフォーム事業で
 農業の基盤を創るYUIME株式会社……緩鹿泰子・澤田 守


■Ⅲ 新しい産地像をデザインする──組織依存型からネットワーク形成型へ

●1 社会経済的環境変化に対応した新たな産地像
 ──生産・流通基盤と地域ブランドを共有するゆるやかな連携と協働……徳田博美

●2 ワクワクと楽しさを追求する柔軟な連帯と競争が創り出す新たな産地の姿
──京都府・山城地域ねぎ産地の新時代……村田正己・村田翔一・森上翔太・宮井浩志


■Ⅳ 農的ビジネスによる拠点づくりが食と地域を支える

●1 地域住民、消費者との関係づくりをどうすすめるか
 ──地域営農における共益性と公益性……北川太一

●2 農産物直売所 これからの役割
 ──地産地消からクリエイティブアウトへ……小山良太

●3 協働の農的ビジネスで持続可能な農業経営と地域社会をめざす
 「ふくいレインボーファーム」……中川政弘

●4 集う、繋がる、働くビジネスで地域を支える「さんさん山城」の実践……藤永実

●5 中山間地域の農を守る新しいスタイル
 ──広島市協同労働プラットフォーム事業「アグリアシストとも」……細野賢治


■連載 農の美学……藤原辰史


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二


■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像


■連載 森・川・海の名人に学ぶ─「聞き書き甲子園」作品集から③


■連載 ブックガイド──農と食を読む

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著者プロフィール

北川太一……摂南大学農学部教授。1959年、兵庫県生まれ。鳥取大学、京都府立大学、福井県立大学の勤務を経て、2020年4月より現職。福井県立大学名誉教授。放送大学客員教授を務める。主な著書に『新時代の地域協同組合』(家の光協会、2008年、単著)、『協同組合の源流と未来』(岩波書店、2017年、分担執筆)、『地域産業の発展と主体形成─食と農、資源を活かす』(放送大学教育振興会、2020年、編著)など。

「2022年 『季刊『農業と経済』2022年春号(88巻2号)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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