美を見て死ね

著者 :
  • エイアンドエフ
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909355010

感想・レビュー・書評

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  • 美を見て生きる悦び。美を、芸術を知り、学びつきつめ、それを肥やしに生きる。終わりのない追求。その悦び。楽しみ。私はやはり、美を見て生き、美を見て尽きたい。

  • 手本を目指す人は永遠に手本を超えられない。

  • スペインを拠点に活動した画家・堀越千秋の審美眼で選ばれた美術と寄稿。
    掲載されたアートは、古今東西、多様なジャンルのもの。そのどれも野性的な力――言うなれば泥臭さ――を感じさせる。洗練された芸術とはまた異なる美を礼讃しているようだった。
    その着眼点と躍動する文章にエネルギッシュな画家の人となりが見える。

    だが。
    美術評の中で、何かにつけて「アンチ」を叫ぶので気持ち悪くなった。
    その対象は絵画修復、資本家、そして政治。
    スペインの絵画修復(現地で問題視されているのか、私は知らない)で白の発色が際立つのが気に入らないらしい。
    描かれた時の人々はその白を愛でていたのかも知れないのに?
    経済について言及せず、ひたすら資本家・実業家に否定的。お金は循環させるものなのは同意するが、蓄財を否定しても意味が無い。流れてくることを待つだけでは無能だと私は思う。
    一番散見されていた、現政権(安倍政権)批判と自衛隊批判。何だか癇に障る。「アベガー」ばかりで「何が」許せないのか読んでいて全く伝わらない。
    朝日新聞に連載されていたというので、いつでも政権批判する意向でも汲んでいるのかと思ったがそうではないらしい。

    深いながら読んでて気づいたのだが、どうやら「反戦」を叫んでいるようだ。
    自衛隊=戦争、自衛隊を肯定する安倍政権=戦争という考えが見える。
    それが先の大戦(敗戦)後の“反省”が培った賜物なのだろうが、あまりにも思慮に欠けている。
    反戦なら政権と自衛隊を批判するのはお門違いだと思う。
    彼は自分の事を「愛国者」と言っているが、それは果たして愛国者と言えるのか?

    途中で取り上げられている「遺伝子組み換え食品と発がん率が上がる」という話は、疑似科学であることが指摘されているし…感情論で短絡的だ。
    ハッキリ言って学が無い人ではないか?
    がっかりした。

  • 感受性が横溢

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著者プロフィール

画家。1948年東京都・駒込千駄木町生まれ。1976年東京藝術大学・大学院(油画)終了後、スペイン政府給費留学生として渡西、現在に至る。世界各地で個展を開催。壁画、彫刻、装丁、挿絵、舞台芸術、陶芸、映像など多岐に制作。カンテ(フラメンコの唄)の名手でもある。

「2008年 『赤土色のスペイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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