レコード越しの戦後史 歌謡曲でたどる戦後日本の精神史 (ele-king books)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909483201

感想・レビュー・書評

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  • 日本の戦後を彩るさまざま事象を7インチでレコード化された楽曲たちをもとに振り返るという企画そのものが面白い。必ずしも時系列では並んでいないため、自分のような昭和時代を生きていない世代が読んだときにうまく頭が整理できなくなってしまいそうだが、それは別で昭和史をさらえばいいだけのこと。その裏返しとして、章ごとに設けられたテーマのおかげでかなり読みやすさはあった。

    そのときどきの流行に飛びついて日本人がレコード(ノベルティソング)を作るとき、だいたいが音頭かディスコになるという筆者のコレクター人生から見出された考えがとても興味深かった。平成以降、J-POP/CD以降にはどれだけの音頭が作られたのだろうか。自分はほとんど知らないが、もしその数が実際にほとんどなくなってしまっているのだとしたら、そのこと自体も研究に値するテーマのように思った。

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著者プロフィール

とみさわ昭仁(とみさわ・あきひと) | 1961年、東京都墨田区両国生まれ。プロコレクター、ライター、日本一ブックオフに行く男、ナスカジャン考案者、特殊古書店マニタ書房 の元店主。変な歌謡曲レコードのコレクターとしてテレビ・ラジオに出演することも度々。本書にもある通り、ファミコンの黎明期にゲーム開発者としても活躍していた。著書に『無限の本棚〈増殖版〉』(ちくま文庫)、『ゲーム ドット絵の匠 ピクセルアートのプロフェッショナルたち』(ホーム社)、 『レコード越しの戦後史 歌謡曲でたどる戦後日本の精神史』(Pヴァイン)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 こちゲー -こち亀とゲーム- 上・下巻』(ホーム社)などがある。

「2021年 『勇者と戦車とモンスター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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