ジェンダーからソーシャルワークを問う

制作 : 横山登志子  須藤八千代  大嶋栄子  鶴野 隆浩  中澤 香織  新田 雅子  宮﨑 理 
  • ヘウレーカ
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909753083

作品紹介・あらすじ

困難な状況に置かれた人々を生み出す社会の矛盾に目を向け、当事者主体の支援を展開しながら、人々を抑圧する構造の変革をもめざすソーシャルワーク。だが、その本質を失いかけているといわれて久しい。ソーシャルワークはなぜ視野を狭め、非政治化したのか。フェミニズムとジェンダーを通して、ソーシャルワークを批判的に検証し、その変革への糸口を示す意欲的論考集。

感想・レビュー・書評

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  • 「ソーシャルワークを切り拓く言葉がここにある。」
    そんな巻頭言を、読めば受け入れられる本。

    ジェンダーは社会的につくられたという指摘は、“主婦”に生きる私のルーツをも揺さぶる指摘だった。
    だからこそ、「個人的なことは政治的なこと」という洞察が、読書という疑似体験を通して納得できた。
    そして、センシティブな、つまり相手との関係性の中で「重要なら考慮に、そうでないなら無視」という態度を、私もとっていきたいと感じた。

  • 難解な話もあるが、強く心を揺さぶられた。特に性被害者や高齢女性の話は悲しみや憤りでやるせなくなった。セクシャルマイノリティに対する肯定や多様性を語るとき、経済的・政治的な思惑が絡むという指摘にもかなり穿たれた。理解できるまで何度も読みたい本。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00605507

    ソーシャルワークを切り拓く言葉がここにある

    困難な状況に置かれた人々を生み出す社会の矛盾に目を向け、当事者主体の支援を展開しながら、人々を抑圧する構造の変革をもめざすソーシャルワーク。だが、その本質を失いかけているといわれて久しい。ソーシャルワークはなぜ視野を狭め、非政治化したのか。フェミニズムとジェンダーを通して、ソーシャルワークを批判的に検証し、その変革への糸口を示す意欲的論考集。(出版社HPより)

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著者プロフィール

同志社大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(社会福祉学)、精神保健福祉士。精神科ソーシャルワーカーとして勤務経験を有する。現在は札幌学院大学人文学部教授。専門はソーシャルワークの理論と実践、経験的世界の探求、家族支援や女性支援。最近は、DV被害母子の支援に関する質的研究を行っている。主著は『ソーシャルワーク感覚』(単著、弘文堂、2008年)、『社会福祉実践の理論と実際』(編著、放送大学教育振興会、2018年)など。

「2020年 『ジェンダーからソーシャルワークを問う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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