プロ野球にとって正義とは何か 増補改訂版 落合博満はなぜ「嫌われた監督」になったのか

著者 :
  • 清談社Publico
2.68
  • (2)
  • (3)
  • (8)
  • (4)
  • (5)
本棚登録 : 73
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784909979261

作品紹介・あらすじ

愛知県出身、ドラフト取材歴30年の著者が
関係者から聞いた「プロの流儀 vs. 組織の論理」の全内幕!

なぜ、成果を出しても評価されなかったのか?

10万部突破のベストセラー『嫌われた監督』のアナザーストーリー。

落合が貫き続けた「オレ流」とは、なんだったのか。
いったい、プロ野球の求めていくべきものはなんなのだろうか。勝つことがすべてなのか。それとも、もっと違う別の何かが存在するのだろうか。プロ野球経営とは、その「何か」を求めて突き進んでいくものだろうか。
そして、本当の意味でプロ野球のファンサービスとはなんなのか。「プロ野球は誰のものなのだろうか」、そして、「プロ野球の正義とは何か」……。
プロ野球の理想とはなんなのだろうか。ファンとして、そして野球を愛し続けている者として、そこに見え隠れするものを追い求めてみた。(「プロローグ」より)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「嫌われた監督」が面白かったのは、落合の選手起用を謎仕立てにして上手く構成されていたからであって、この本は何てことない昔のスポーツ新聞記事の寄せ集めみたいな一貫性のない内容。アナザーストーリーでも何でもないつまらない本だった。

  • 中日の監督として8年間でリーグ優勝4回、すべてAクラスを維持した落合監督が解任されたのは?
    勝ち続けるだけではファンはついてこない
    ただ落合監督については外様に対する中日の反発が大きかったんじゃないかな
    結局プロ野球にとっての正義とは?

  • 落合監督をよく知らないが、彼の、一流選手、プロに対する思いは、この本から強く伝わる。そして、こういうストイックな人は、周りから嫌われるだろうと思う。
    落合監督と向き合うたび、あなたにプロとしての覚悟があるのかと刃を突きつけられる感じ。選手でなくても、年齢や地位がどうであれ。多くを語らないが、それを毎回感じさせる雰囲気。多くの人はそこまでの覚悟はない。それをあぶり出される。自分はダメな人間なんだと見透かされる。
    これだけの厳しさを誰よりも自分に向け続ける。大選手にも大監督にもなって当たり前だと思う。

  • 他人の褌でメシを食おうとしているだけの本。『嫌われた監督』が売れたから、表紙にそう入れておけばオッケーって思ったのかな?

  • 中日ドラゴンズ落合監督を中心に勝つことと観客動員について考える。勝負と興行の両立が実は難しい。

    「嫌われた監督」の大ヒットから本書は10年ぶりに増補改訂されたようだ。

    デモシカから生まれた落合監督。まさかの長期政権。常時Aクラスで安定した成績を残すが観客動員数は伸び悩む。

    名古屋の地の特性というべきか、生え抜き選手、コーチを優遇する環境。言わばとざまの落合監督とコーチ陣。落合監督退任後の反動が何とも面白い。

    近年の中日ドラゴンズの低迷についても考えさせられる。

  • 「嫌われた監督」クラスを期待したが
    とてもとても残念な内容。
    「だろう、かもしれない、のようだ、思われる」
    のオンパレード、雨あられ。
    書いてあること推測だらけ。
    取材してないよねと言われる、だろう。
    そもそも落合が中日球団に依頼されたのは
    「勝てるチームにしてくれ」だ。
    集客ではない。その認識で監督業をやった、
    とテレビカメラの前で語っている。
    安い正義論の話ではない。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

愛知県生まれ、1981年、國學院大學卒。スポーツジャーナリストとして、スポーツの感動と素晴らしさを温かく伝えることをモットーとしている。特に、高校野球を中心として、学校や時代に関しても鋭く切り込む。主な著書に『プロ野球「もしも」読本』『プロ野球「背番号」雑学読本』『プロ野球「黄金世代」読本』『プロ野球「悪党(ヒール)」読本』『プロ野球「名采配」読本』(イースト・プレス)、『野球でわかる47都道府県「県民性」』(祥伝社)、『高校野球ストーリー 球国愛知のプライド』(ベースボール・マガジン社)、『GET DREAM 佐々木朗希×奥川恭伸』(青志社)、『令和の高校野球最新マネー事情』(竹書房)、『プロ野球にとって正義とは何か 増補改訂版』(清談社Publico)などがある。『高校生新聞』特派記者などを務める一方、2012年、編集制作プロダクションとメディアミックスの株式会社ジャスト・プランニングを設立。
http://just-pl.com/

「2023年 『プロ野球「因縁の対決」読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

手束仁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×