プロ野球にとって正義とは何か 増補改訂版 落合博満はなぜ「嫌われた監督」になったのか
- 清談社Publico (2022年2月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784909979261
作品紹介・あらすじ
愛知県出身、ドラフト取材歴30年の著者が
関係者から聞いた「プロの流儀 vs. 組織の論理」の全内幕!
なぜ、成果を出しても評価されなかったのか?
10万部突破のベストセラー『嫌われた監督』のアナザーストーリー。
落合が貫き続けた「オレ流」とは、なんだったのか。
いったい、プロ野球の求めていくべきものはなんなのだろうか。勝つことがすべてなのか。それとも、もっと違う別の何かが存在するのだろうか。プロ野球経営とは、その「何か」を求めて突き進んでいくものだろうか。
そして、本当の意味でプロ野球のファンサービスとはなんなのか。「プロ野球は誰のものなのだろうか」、そして、「プロ野球の正義とは何か」……。
プロ野球の理想とはなんなのだろうか。ファンとして、そして野球を愛し続けている者として、そこに見え隠れするものを追い求めてみた。(「プロローグ」より)
感想・レビュー・書評
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「嫌われた監督」が面白かったのは、落合の選手起用を謎仕立てにして上手く構成されていたからであって、この本は何てことない昔のスポーツ新聞記事の寄せ集めみたいな一貫性のない内容。アナザーストーリーでも何でもないつまらない本だった。
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中日の監督として8年間でリーグ優勝4回、すべてAクラスを維持した落合監督が解任されたのは?
勝ち続けるだけではファンはついてこない
ただ落合監督については外様に対する中日の反発が大きかったんじゃないかな
結局プロ野球にとっての正義とは? -
落合監督をよく知らないが、彼の、一流選手、プロに対する思いは、この本から強く伝わる。そして、こういうストイックな人は、周りから嫌われるだろうと思う。
落合監督と向き合うたび、あなたにプロとしての覚悟があるのかと刃を突きつけられる感じ。選手でなくても、年齢や地位がどうであれ。多くを語らないが、それを毎回感じさせる雰囲気。多くの人はそこまでの覚悟はない。それをあぶり出される。自分はダメな人間なんだと見透かされる。
これだけの厳しさを誰よりも自分に向け続ける。大選手にも大監督にもなって当たり前だと思う。 -
他人の褌でメシを食おうとしているだけの本。『嫌われた監督』が売れたから、表紙にそう入れておけばオッケーって思ったのかな?
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中日ドラゴンズ落合監督を中心に勝つことと観客動員について考える。勝負と興行の両立が実は難しい。
「嫌われた監督」の大ヒットから本書は10年ぶりに増補改訂されたようだ。
デモシカから生まれた落合監督。まさかの長期政権。常時Aクラスで安定した成績を残すが観客動員数は伸び悩む。
名古屋の地の特性というべきか、生え抜き選手、コーチを優遇する環境。言わばとざまの落合監督とコーチ陣。落合監督退任後の反動が何とも面白い。
近年の中日ドラゴンズの低迷についても考えさせられる。