- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910352510
作品紹介・あらすじ
沖縄島探訪シリーズ待望の第3弾!
歴史的出来事から市井の人々の暮らしまで――。
戦後復興期と現代の<定点写真>で
沖縄の歴史の変遷をたどる一冊。
撮影地の詳細なキャプションやコラムも充実。
撮影した場所にたどり着けるQRコード付き。
【巻末】戦後沖縄年表、撮影地マップ
≪主な内容≫
「アメリカ世と私」 川平朝清
Chapter.1 【南部】那覇市
アーニーパイル国際劇場/ガーブ川と沖映本館/料亭 松乃下/
FASHION ROOM Style/パレットくもじ前/道路工事中の牧志大通り/
リウボウ/丸國マーケット/乞食行進/波の上通り/大越百貨店と大宝館/
守礼門/御成橋/若松卸問屋街通り/アイゼンハワー来沖/首里劇場/
KSBK 琉球放送/国道58号 泊高橋付近/ガーブ川暗渠と水上店舗/
琉球大学/沖縄旅行社/佐藤栄作来沖/少年会館/琉映本館/
興南高校パレード/泉崎ロータリー/波之上・水上店舗
Chapter.2 【南部】糸満市・与那原町
ひめゆりの塔/糸満ロータリー/山巓毛と茅葺きの家/聖クララ教会
Chapter.3 【中部】沖縄市・うるま市・宜野湾市・中城村・北中城村
BCストリート/モロミマーケット/普天間琉映館/パルミラ通り/
ニューヨークレストラン/BCストリート/中城城跡/
プラザハウスショッピングセンター/KEYSTONE STUDIO/
在沖米陸軍司令部と聖火リレー/JIMMY'S BAKERY/すずらん通り/
キャバレー・ブロードウェイ/コザ暴動/ジローベーカリー/
キャンプ・フォスター 普天間側ゲート/中の町・なかどおり/アラモード
Chapter4 【北部】名護市・国頭村・恩納村
宜名真村落/名護十字路/破風墓/辺戸岬/辺野古/ムーンビーチ
COLUMN
「映画館と沖縄の戦後復興」 當間早志
「Road to naminoue」 普久原朝充
「1970 年代とその後の沖縄」 Rob Oechsle
感想・レビュー・書評
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「復帰前の沖縄の写真」と「同位置から撮影した現在の沖縄の写真」を見比べるという発想がとても興味深く、いっきに読み終えてしまいました。自分が訪れたことのあるあの場所は昔はこうだったんだと認識することもできたし、沖縄への知識がまたひとつ増えました。とても面白かったです。
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次に首里城が燃えたら、もう守礼門があればいいんじゃないか。
16世紀に建設されたのね。美しいわ。
1960年アイゼンハワー来日時に、那覇では「死神を葬れ」と抗議する人達が。原水爆関連の抗議みたいだ。これくらいの表現の自由は認められていたんだな。
国破れて山河あり、の山河も残らなかったのが戦後の状態だった。 -
2023年3月読了。
冒頭の川平朝清さんのコラムが非常に拡張高い。
沖縄的なるものとアメリカ的なるものが交錯してそれがどう変化したのかというのが非常に興味深い。
よく言えば共生なんだが本土の人間は安易にノスタルジーに浸っていてはいけないようにも思う。非常に複雑なところ。
103ページのジミーの創業者・稲嶺盛保氏の言として「私の事業の出発点は、終戦後、米軍基地内で見た豊かなアメリカの食文化を、沖縄の人々にも味わって欲しいという夢だった」とある。
戦後の沖縄に入ってきたアメリカの食文化にはおそらく賛否あるだろうが、こういう稲嶺氏のような発言もまた嘘偽りのないところだと思うし、動機に於いて善だったのではないかと思う。
つくづく戦争は色々な歪みを生むものだと思う。
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定点観測が写真の強み。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/566480