なぜ日本は勝てるはずのコロナ戦争に負けたのか?

  • かや書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910364131

作品紹介・あらすじ

感染症自体の日本のコロナ被害はまさに〝さざ波〟でした。
ところが、対策として、自分の国の状態をまったく考慮することなく、アメリカ、イギリスなどの〝大災害〟であった国の真似をしてしまったために、経済や自殺者、精神医学時には〝大災害〟となってしまいました。
これではまるで、胃炎の患者を治療するのに、隣の胃がんの患者を見て、胃を取ってしまったようなものです。
例えばスェーデンなどは自分の国の特性、死生観に基づく対策をとったおかげで、感染症、経済、精神医学的な被害、どれをとっても最小限ですみました。
実際、イギリスも10/22現在、感染者数は急増していますが、重傷者数、死者数は増えていないため、イギリスの厚生省は、特に対策はとらない、われわれは重症者数、死者数を見ている、と言っています。
なぜ、日本は、新型コロナウイルスに対して、自分の国の被害に応じた対策を行い、経済的、精神医学的な被害を最小限に抑えることができなかったのか?
つまり、なぜ、日本は「勝てるはずのコロナとの戦いに、総合的には負けてしまったのか?」
 本書では、感染症の専門家である木村もりよ氏と精神科医の和田秀樹氏が対談により、その原因を追求し、なおかつ、第6波、次の感染症の際にはどんな対応をとれば最も総合的な被害が少ないのかを探ります。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年~2021年までに日本が実施した新型コロナ対策の総括的な一冊(木村盛世さんと和田秀樹さんの対談形式)。世界の他国に比べ新型コロナの感染者数や死者数は圧倒的に少なかった日本だが、被害が甚大だったアメリカなどと同じような対策を行ったことで経済は疲弊し自殺者は増加した。本書では、コロナ禍で特に被害を受けた女性・子供・老人の状況についてページを割いて語られる。2022年1月現在、オミクロン株の流行で5度目の緊急事態宣言が発令されそうな雰囲気が漂う中、ぜひとも読んでおきたい作品。

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著者プロフィール

医師、作家。筑波大学医学群卒業。米ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了。同大学でデルタオメガスカラーシップを受賞。米国CDC(疾病予防管理センター)プロジェクトコーディネーター、財団法人結核予防会、厚生労働省医系技官を経て、パブリックヘルス協議会理事長。
著書に、『誰も書けない「コロナ対策」のA級戦犯』(宝島社新書)、『新型コロナ、本当のところどれだけ問題なのか』(飛鳥新社)、『厚労省と新型インフルエンザ』(講談社現代新書)、『厚生労働省崩壊―「天然痘テロ」に日本が襲われる日』(講談社)、『なぜ日本は勝てるはずのコロナ戦争に負けたのか?』(和田秀樹氏との共著)、『日本復活!』(藤井聡氏、和田秀樹氏との共著)、『キラキラした80歳になりたい』(以上、かや書房)など。Youtube「もりちゃんねる。」は5万人以上登録。

「2023年 『わるい医者から命を守る65の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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