復刻版 言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼
- バリューブックス・パブリッシング (2023年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910865058
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
しまった、これを先に読んでおけば、「言語の本質」(今井むつみ)がずーっと読みやすかったはず、というのが一番の感想。「音象徴」の考え方がとてもわかりやすく説明されている。「言語の本質」では、そこを咀嚼するのに結構時間がかかったのだ。本書でも触れられている通り、ソシュールによる「言語の恣意性」理論が聞きかじりの半端な知識としてあったためだと思う。そこらへんが整理できて、とても勉強になった。
普段何気なく使っている言葉をあらためて考えてみるのは、本当に面白いことだ。ただし、言語学という学問になると、なんというか、非常に辛気くさい。そもそも学問ってそういうものかもしれないが、言葉は誰もが日々使っているものなので、何をゴチャゴチャ言ってるんだ?という感覚が強くなるのだろう。本書は、そこらへんの塩梅がうまくて、あまり学問的な細かいところに分け入らず、でもしっかりと専門家らしい説明がされていて、興味深く読めた。
へぇ~という話がいろいろ出てくるので、言葉についての小ネタが好きな人向け(わたしみたいな)。どれも面白いなかで、「アニマシー」という考え方が新鮮だった。わたしたちは、「生物っぽさ」を感じるかどうかで無意識に言葉を選んでいるというのだが、それが臨機応変であるというところに、あらためて人間の脳のすごさを思い知らされる。
ラジオでしゃべったものが元なので、文字におこすと相棒の合いの手がちょっとしつこい感じもするけど、まあこれはご愛敬かな。 -
ことばの持つ法則性の話。
二人のかけ合いが面白くて、スルスル読んでしまう。
Pepperは一人か?一台か?問題は、個人的に話が盛り上がるほど面白かった。 -
めちゃくちゃ面白かった!!「へー!!」ってなったし「わー!!」ってなった(語彙力)。
「えーっと」と「あのー」の違いとか。身近なものなのに全然知らない。言語学面白いよねー大学の頃読み漁ってた。綺麗に忘れているのが悔しい。また勉強したい分野。 -
自分が対象をどのように見ているのかが、ものの数え方に反映されているということを、改めて考えるとおもしろいなと思いました。他にも身近な言語の謎が盛りだくさんで、楽しい1冊でした!
-
YouTubeチャンネル、ゆる言語学ラジオを視聴している人にはお馴染みの2人による軽妙な言語学トークを書籍にしたもの。
視聴者にとってはほとんどがチャンネルで観た内容なので目新しさはないが、学問分野の入口として親しみやすい。ただ、会話調の文体がくだけすぎている感があり、人によっては合わないかもしれない。 -
ポッドキャストほどは面白くなかった。(ポッドキャストは物凄く面白いです)
-
面白いんだけど、売れる本作りたかったんだろうなぁってのがにじみ出てる。ガチの本も書いてみてほしい。
-
いつもYouTubeやPodcastで楽しく聞いているチャンネルの本。その延長上の対話形式本。さくっと楽しく読めた。アニマシー、音象徴、フィラー、音韻?、オノマトペ、「を」格。まさに「母語話者なのに?!」意識していなかったいろいろがまだまだあるなあと気づく。
楽しくてふかーい言語「沼」への誘い。