アドルノ、ホルクハイマーに淵源する理論的伝統をフランクフルト学派はいかに受け継ぎ、発展させようとしているのか。今を読む。
アクセル・ホネット(Axel Honneth) 1949年ドイツのエッセンで生まれる。1983年にベルリン自由大学で哲学の博士号を取得。ゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン哲学・歴史学部教授、フランクフルト社会研究所所長、国際ヘーゲル学会会長などを歴任、現在はコロンビア大学人文学部哲学科教授。フランクフルト学派第三世代の代表的存在とされる。著作に、『権力の批判──批判的社会理論の新たな地平』、『承認をめぐる闘争──社会的コンフリクトの道徳的文法〔増補版〕』、『正義の他者──実践哲学論集』、『私たちのなかの私──承認論研究』、『理性の病理──批判理論の歴史と現在』、ナンシー・フレイザーとの論争的共著『再配分か承認か?──政治・哲学論争』(以上、法政大学出版局)、などがある。 「2023年 『自由の権利 民主的人倫の要綱』 で使われていた紹介文から引用しています。」