マサリクとチェコの精神: アイデンティティと自律性を求めて

著者 :
  • 成文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915730108

感想・レビュー・書評

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  • 当時他国からも一目置かれ、現在でもチェコの人々の尊敬を集めるマサリク。彼に至るチェコの思想史を描き出しているが、肝心のマサリク個人の人生・行動・成し遂げたことに関する記述がものすごく少ない。特に独立運動そのものはほとんど触れられていない。色々な著作からの引用は多いが。そこがすごく消化不良かつ残念。

  • 前から、読んでおかなきゃ、と思っていた本なんですが、やっと読めました。

    著者の石川達夫先生に、仕事でいろいろとお世話になった(お世話した?)関係で。
    先生のご専門は、「スラヴ文化論(とりわけチェコとロシアの文化・思想・文学・歴史)を中心とするヨーロッパ文化論」とのことで、
    世界史が苦手だった私には、詳しいことは良くわからないんですが、
    最近、チェコやロシアに興味があるので、読んでみたんです。

    この本の内容は、チェコの歴史・哲学についてで、かなり学術的な内容でしたが、
    わりと読みやすい文章で、とっつきやすかったです。
    だからといって、内容をちゃんと理解できているか、と言われると、微妙ですけどね…

    〈読了日:2009.8.15〉
    〈所在:図書館(060009501990)〉

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著者プロフィール

 1956年東京生まれ。東京大学文学部卒業。プラハ・カレル大学留学の後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。
 専修大学国際コミュニケーション学部教授・神戸大学名誉教授。
 スラヴ文化論専攻。
 著書に、『チェコ・ゴシックの輝き』(成文社)、『プラハのバロック』 (みすず書房)、『チェコ民族再生運動』(岩波書店)、『マサリクとチェコの精神』(成文社、サントリー学芸賞および木村彰一賞)、『黄金のプラハ』(平凡社)、『プラハ歴史散策』(講談社)、『チェコ語日本語辞典』第1・2・3巻+別巻1・2(編纂、成文社)など。
 訳書に、チャペック『マサリクとの対話』、『チャペック小説選集』第1・2・6巻(『受難像』『苦悩に満ちた物語』『外典』)、マサリク『ロシアとヨーロッパ』全3巻(Ⅱ・Ⅲは共訳)(以上、成文社)、パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』(みすず書房)、クロウトヴォル『中欧の詩学』(法政大学出版局)、フラバル『あまりにも騒がしい孤独』、シュクヴォレツキー『二つの伝説』(共訳)(以上、松籟社)などがある。
 2016年イジー・ホスコヴェツ賞(チェコ心理学会)受賞。

「2022年 『十一月の嵐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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