大学の構造転換と戦略 Part2

著者 : 山本眞一

• ジアース教育新社 (2003年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[koochannさんの感想 · 2013年8月19日]

元文部省の官僚であった著者であるだけに、天野氏に比べて非常に実際的なことが多く触れられており、読みやすい導入本でした。海外との生き残り競争が激しい一流大学ほど、大学改革への真摯な取組みがあるというのは、全くその通りでしょう。これから大学事務局へ転進していくにあたって、大学教員の古い意識との闘いを強く意識しながら読むことになりました。大学職員の「戦略立案と実施」の重要面を書いていることは大変励ましになりました。

著者プロフィール

1949年生まれ。東京大学法学部卒業、筑波大学大学院経営・政策科学研究科修士課程修了（経済学修士）。博士（教育学・筑波大学）。文部省、埼玉大学助教授、筑波大学教授を経て、現在、広島大学高等教育研究開発センター長・教授。主な著書に、『大学事務職員のための高等教育システム論』（単著、文葉社、2006年）、『知識社会と大学経営』（単著、ジアース教育新社、2006年）、『転換期の高等教育』（単著、ジアース教育新社、2008年）ほか。

「2012年 『知識の創造・普及・活用』 で使われていた紹介文から引用しています。」