バルタンの星のもとに

著者 : 飯島敏宏

制作 : 池田 憲章  河崎 実 

• 風塵社 (1997年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[boutoumetousさんの感想 · 2020年11月23日]

　第一期ウルトラシリーズにはＴＢＳ色と東宝色が濃く深く感じ取れる。後者に関しては、効果音や着ぐるみの流用も多い。ゲスラなどモスラ幼虫を改造する予定で、成田亨によるデザイン画も残っている。
　ドラマのＴＢＳは鴨下信一や久世光彦など多士済々。そこから出向した飯島敏宏によるウルトラマンが直球で、実相寺昭雄演出が変化球だとよく言われるが、インタビューを読む限り、飯島監督も一筋縄で片づけられない。
　インタビュー及び盟友実相寺昭雄との対談を楽しく読む。
　ただ、巻末の未公開シナリオは、活字が小さく、誤植が多く、内容も混乱していて（単座のビートルが突如二人乗りになったり、女性隊員の名がマリからミドリに変ったり）、読むのに骨が折れた。よって星４つ。

[「書肆玉一」さんの感想 · 2010年6月6日]

775．初、並、カバスレ、帯なし。
2010．6/5　伊勢ＢＦ．

著者プロフィール

1932年東京生まれ。慶応義塾大学文学部英文科卒業後、ＫＲＴ（現在のＴＢＳ）に入社。演出部に所属する。63年、円谷英二率いる円谷特技プロダクションに映画部所属の監督として出向、『ウルトラQ』の監督を担当する。『ウルトラマン』（66年）や『ウルトラセブン』（67年）などのウルトラシリーズ、『怪奇大作戦』（68年）などの脚本と監督を務める。70年、木下恵介プロダクションに出向し、会長職を経て、現在はフリー。著作に『バルタン星人を知っていますか？』がある。

「2021年 『あの日、ぼくたちは』 で使われていた紹介文から引用しています。」