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- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784939003394
感想・レビュー・書評
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魔魚狩りでも知られる著者による、サクラマス、サツキマスなど鱒族に関わる昔や今の取り組みの紹介した本。雑誌の書き下ろしを集めた短編集で、多様な内容が書かれている。
基本的には国土交通省のダム建設や水産庁の種苗放流よるサクラマス増殖を問題視し、市民や漁業者主体の天然魚による河川産卵による増殖を推奨している。
特筆すべきは、百年以上前の過去の漁獲統計との比較による河川の変化に言及している点だろう。ダムのない川らしい川に対するノスタルジーに溢れており、2010年当時、政権交代による「コンクリから人へ」という政策に希望を抱いているが、政権再交代で心境はいかばかりか。
国に任せるのではなく、川を知る人に声をあげる勇気と意味を与える本。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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