個人投資家のためのガソリン灯油取引入門 ― 100問100答でわかるしくみと分析ノウハウ 相場読本シリーズ
- パンローリング (2002年4月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784939103612
感想・レビュー・書評
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テクニカル、ファンダメンタルズ・デイトレ~中期・投機に関する、
ガソリン・灯油の背景知識・投資手法をまとめた本である。
構成としては、
Part1 基礎知識編
・商品ベーシック
・業界ベーシック
Part2 マーケット・需給分析編
Part3 トレード実践編
・アウトライト(単純売買)トレード
・さや取りトレード
Part4 マクロ編
となっている。
各項目を見てみると、
「Part1 基礎知識編」は基礎的な事項から、マニアックなことまで学べる。
しかしファンダメンタルズまで深入りするには必要なことばかりである。
「Part2 マーケット・需給分析編」では、需給とマーケットの関係を簡単な
バックテストを交えながら提示している。
「Part3 トレード実践編」では、具体的なトレード手法を、簡単なバックテストと
共に提示している。
簡単なモデルばかりだが、ここまでいろいろ手法を公開する本は少ない上、
さや取りに関しては触れられることすら少ないので、非常に参考になる。
おおよそ、取り上げられていた手法は、
アウトライト:モメンタム・ブレイクアウト
サヤ取り:ガソリン限月間・灯油限月間・ガソvs灯油・原油vsガソ・原油vs灯油・NYMEXとの市場間
といったところである。
「Part4 マクロ編」では、大きなマクロ全体の話を展開している。
非常に参考になるうえ、他に類書がないのでとても貴重な本であるが、
当時と比べ東京工業品取引所の出来高は細っている上、システムも刷新されていて、
時代が変わった印象を強く受ける。
それでもPart3のトレード手法、特にサヤ取りなどは示唆に富むものも多く、
得るものが多いと思われる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近のガソリン価格の高騰と“シリアナ”を見て
オイル関係の資金繰りみたいな話に単純に
興味を持ったので買ってみた。
知識無しでも読めるし、とてもわかりやすく書かれている。
業界の内情とか細かい規定等書かれていて
表題の通り取引の実践編も具体的な戦略手段が記載。
取引をやってるわけではないのだが、単純におもしろく
もうちょい深入りしてやってみたいなとおもうが
そんな日はかなり遠くの事だろう。
もしくは永遠にこないかもなー(笑
けれど、市場のバカでかさと日本での需要やら
いろいろ重なり合うのでシリアスな問題になるのだなと
変になっとく。オイルはおそろしあ。 -
専門書の入門書。きっかけとしては最適