スバラシク実力がつくと評判の確率統計キャンパス・ゼミ: 大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!

著者 : 馬場敬之 高杉豊

• マセマ (2003年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!モーメント母関数?中心極限定理?大丈夫!マセマならスグ分かる。

感想・レビュー・書評

[Leonhard_Eulerさんの感想 · 2011年3月4日]

省略をせず、丁寧に定理や命題の証明を厳密にやってみせる点では他に類を見ないほど、懇切丁寧な解説書ですね。しかも目を皿のようにして精読しても、全くミスプリや誤謬が含まれていない点は著者並びに編集者の方の大変な努力があったものと感謝した気持ちになります。

この書物の後半の検定の部分は、応用数学を学ぶ学生さんには、少し物足らない感じがのこるかもしれないですが、ガンマ関数やベータ関数のような得体の知れない特殊関数の応用を解説しているものだと思って、軽く読み進めばよいと思います。

エミール・アルチンのガンマ関数入門という小さな本にガンマ関数のことが詳しく述べてあるんですが、純粋数学を研究するえらい先生は唐突にガンマ関数を定義するので、諸学者は面食らいます。日本の数学書でどういう研究からガンマ関数が誕生したのかを詳しく解説してくれる本があるとこころ強いと思います。
プロの数学者にはそんな本は必要ないでしょうが、高校生でも理解できるレベルで解説してくれたら、数学という学問はもっと広く理解してもらえるようになると思います。

[自営業者さんの感想 · 2012年7月22日]

確率論の基礎から統計領域への応用（正規分布、ｔ分布、カイ自乗分布、Ｆ分布）まで、丁寧に解説されている。この本を読めば、統計的手法について理解が深まるだろう。

本書を理解するには、微積分の基礎(重積分、ヤコビアン辺りまで)が必要。これらの基礎力がない場合には、同シリーズの「微分積分」を読んでから取り組む必要がある。

[あぷろーちさんの感想 · 2008年11月4日]

異論があるかもしれないけどやっぱりこの本は秀逸。まず高校レベルの知識があれば（下手すればなくても）十分理解できるように組まれている。他の統計を銘打った本では省略されがちな、例えばベルヌーイ分布から正規分布の導出もきちんと書かれてある。

ただ、応用的な要素が少し足りないかなという感じもあるのでそれは他の本で補うことにする。

[しゅーさんの感想 · 2006年9月6日]

こちらも、なかなか受験勉強のノリがあってよいかと思いますよ。