絵で見て不思議! 鬼ともののけの文化史 (遊子館歴史選書 2)

著者 :
  • 万来舎
3.44
  • (0)
  • (4)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 44
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784946525766

作品紹介・あらすじ

鬼と魑魅魍魎が織りなす異形の世界。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前半(鬼)と後半(もののけ)の取り上げ方の落差が激しい。
    時代ごとに丁寧に進めていく鬼の話は面白く、専門書を読む前の読み慣らしにちょうど良さそう。
    後半、もののけに関しては、説話の話が大半で、物足りない。中国にも西洋的な人魚譚があるってのが収穫かなぁ。

  • 奈良~平安時代、平安~鎌倉時代、江戸時代と、時代を追って「鬼」は人々にとってどういう存在だったのかが説明されていて、面白い。
    奈良・平安時代には、政権に敵対する勢力を「鬼」として征服したり暗殺したりと、権力者によって利用されることもあったというのが興味深かった。藤原氏は陰陽道を政治的に利用して、不都合な事件を「百鬼夜行」を利用して演出したりしたそうだ。
    また逆に、江戸時代になると幕府の絶対的な権力の確立により、反権力の象徴としての鬼の要素がなくなって、寺院の統制化もあって鬼の存在力は減衰したとのこと。
    政治によって鬼のイメージが変わっていったというのが面白かった。

  • 面白かったです。ただ、古典を引用しているのが多くて、苦手なひとはしり込みするかも。

  • 数多くの絵が、鬼や妖怪についての理解を助けてくれる。
    妖怪の記された古典も文中に紹介されているが、それの訳はあったりなかったり。
    少し古典を勉強しようか・・・という気にさせてくれる!?

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

笹間良彦(ささま・よしひこ)
大正5 年(1916)東京に生まれる。文学博士。
日本甲冑武具歴史研究会会長を務め、『図解日本甲冑事典』『甲冑鑑定必携』『江戸幕府役職集成』『下級武士 足軽の生活』『歓喜天(聖天)信仰と俗信』『弁才天信仰と俗信』『好色艶語辞典』『鎌倉合戦物語』『日本軍装図鑑(上下)』(以上、雄山閣刊)など数多くの編著書がある。
2005 年11 月逝去、享年89 歳。

「2022年 『弁才天信仰と俗信 第三版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹間良彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×