子どもたちよ、冒険しよう (生きる力は、旅することからわいてくる)

  • ラピュータ
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784947752994

作品紹介・あらすじ

誰かに「やりなさい」と言われたことをやるだけでは、おもしろくない。自分がおもしろそうだからやるのだ、という心をもったほうがいい。自分の可能性を知ることがおもしろい。

感想・レビュー・書評

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  • これはとても読みやすい文章で、しかも読んでいて気持ちのいい内容である。「子どもたちよ」って呼びかけているけれどおれはもう子どもと呼べる年齢では無くなってしまっている。ただそれでも冒険したくなることは読めばわかる。

    本の数からすれば世界一周をした人が世の中にはいっぱいいるんだろうけど、そういう人たちは世界を変えるほどのことをやったわけではない。基本的にこういうことは自分が変わるからやっているんだろう。しかし、結局のところ世界が変わったところで自分がどうなるかはわからないんだからそれなら自分が変わった方が早いのである。

    昔ならそれこそ言葉通り、知らない場所もあって未開拓で、冒険も冒険だっただろう。今は文明とともに地球上の多くはgooglemapで手軽にウィンドウに映せるほどにわかっている。それでも、実際にそこを歩くのとは全然違い、一人の人が一歩そこに足を踏み出せば冒険となりうるだろう。

    ただ、冒険に目的を持つともはや冒険本来の楽しさが半減するようであまり気持ちがよくない。現代は目的意識とか明確な何かを強く求めていてその縛りから自由になれていない気がしている。それが良いのか悪いのかはおれには判断出来ないけれど、少なくとも人は有史以来冒険の繰り返しでここまできたような印象を持っている。それがここにきて多くを一面的に把握出来てしまった御陰で制限されているのは、未来に希望が持てない原因にもなっている気がする。

    もちろんだからと言って冒険をすればなんとかなると思っても危ないんだけど、それでも冒険せずにはいられなくなったらぜひ行けばいい。これはそんな人たちが残した記録の一部である。

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