『プランB 4.0』
現状としての、水、土地、人口、食糧などあらゆる相関関係とキャリングキャパシティ越え。
結局、今の市場はリアルコストを反映したものではなく、現在私たちが支払っていないコストは、後の世代に先送りされており、後の世代は現在私たちが支払っていない以上のコストを支払わなければならないという事実。
以下、memo
【パカラ、ソコロの課題】
→ エネルギーシフト 年間炭素排出量維持のための概念
・具体的実行
1、白熱電球を小型蛍光灯とLEDに
→ 照明による電力使用量が3/4に
【ファクター4】
現代の産業経済は、その原材料の使用量を1990年代の4分の1で充分に効率的に機能させられる。
→【ファクター10研究所】
政策による適切な助成で、10倍にまで生産性の向上が可能
【エネルギー】
p132-133
水道水の安全性は、ボトル入りのミネラルウォーターよりも厳しい基準で管理されている
→ 水道水よりもボトルの水が健康にいいというのは企業のマーケティング。
コストも、ボトルの水は、水道水の1000倍(特に輸送に関わるコストが高い=二酸化炭素の排出)
p136
スマートグリッドの可能性
(=ITと送電線の組み合わせ)
ex) 冷蔵庫や空調システムで、不必要なとき電源を落としても、さほど大きな影響はない。
【都市計画 事例】
p189
・ボゴタ、コロンビア 「都市改造」(エンリケ・ペニャロサ)
→ 交通改革
・クリチバ、ブラジル(レルネル市長)
「人間のために設計された都市」
→ スラム(不法居住地区)に住む住民に、広大な土地を開放
→(治安、医療、教育など)公共サービスの管理
p222
・貧困削減の事例
→ ブラジル「ボルサ・ファミリア」プログラム
p252
「最貧国の窮状に対する人道的対応」と「人類文明を蝕む人口の増加と環境の劣化」とジレンマ
【食糧】
・トルコ TEMA
→ ドングリ100億個キャンペーン
→ 森林再生と食糧生産
・単に、食糧を増産することは持続可能ではない
→ エチオピアで行われた増産キャンペーン
→ インフラ(輸出・輸送手段)の未整備のために、国内価格の暴落
【気候変動】
・新規植林での二酸化炭素吸収量
→ 温帯では13キログラム/年
→ 熱帯では50キログラム/年
⇒ 新規植林ならば、熱帯のほうが温帯よりも有効
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【独想】
・てこの原理において、力点をエネルギー源(発電など)、作用点を私たちの生活とするならば、
その間にある支点、すなわち力と作用の間にあるツール(交通、照明など)を変えていかなければならない。
これが、真に「レバレッジ」の効果だろう。
そういえば、以前佐藤優さんの講演会で、「太陽光発電もやはり、持続可能ではない。なぜならば、太陽光パネルは老朽化すると、廃棄の際にはゴミになるからだと。持続可能とは、全てを自然から得、自然に還すことのできるものだ
・空き地に菜園
「バイオフィリア仮説」:(生物学者 E.O.ウィルソン)
人間と他の生物との間には、本質的なつながりがある。
→ 自然との接触を絶たれると、人間は「安らぎ」や「幸福」を失っていく