ぼくが写真家になった理由: クジラに教えられたこと (Sphere Books)
- シータス (2011年9月1日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990292539
感想・レビュー・書評
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前作『クジラと海とぼく』の続編にあたるのが本書。
水口さんが海洋写真家してどのような経験をしたり、どんなふうに撮影をしてきたのかをまとめています。
前作ではしろさんの宝石のようなカラーイラストがきれいでしたが、本書は水口さんご自身が撮影された写真がたくさん掲載されています。
特に、冒頭見開きの白いマッコウクジラの赤ちゃんや、夕日を受けてシャチの潮ふきが黄金色に輝く写真に、ほぅっとため息がこぼれました。
暗闇の中、夜光虫の光を花火のように散らしながら泳ぐシャチ。
入江で人間と戯れ遊ぶコククジラの親子。
ファインダー越しだけでなく、水口さんが直接目で見て、身体に焼き付けたであろう風景に憧れを感じます。
そしてその中から、水口さんのクジラや自然への畏怖の念を感じました。
被写体に対して不躾にカメラを向けることが、はたして本当にいいことなのか。
水口さんの写真家としての姿勢や考え方に、真摯に自然と向き合いたいという想いが感じられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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